先日、ハーパース・バザー誌のパーティでゼンデイヤが着ていたBerlutiのグレーのパンツスーツが、今年のヴァニティ・フェアー誌のオスカー・パーティでマイケル・B.ジョーダンが着ていたスーツと、まさかの丸カブりという事件が起き、ネット上で話題に。

 
 

こちらがゼンデイヤ着用画像。タイを合わせているのも素敵。 写真:ロイター/アフロ

 

こちらが、マイケルが今年2月に着用していたスーツ。同じ生地で異なる仕立て、ということなのですね。 写真:Evan Agostini/Invision/AP/アフロ

何だかコレって、すごく「今」っぽい出来事だなあ、と感じたのです。だって今までなら、レッドカーペットで男性と女性の衣装がカブるなんてこと、ありえなかったはずですよね。だけど現代では、メンズコレクションのランウェイにハイヒールが登場したりと、ファッションだってジェンダーレス。

その傾向はさらに顕著になっているようで。今季トレンドのマニッシュなテーラードジャケットは、現在開催中のニューヨーク・ファッション・ウィークの2020 S/Sコレクションでも主流に。ラルフ・ローレンやトミー・ヒルフィガーのランウェイでも、メンズのようなパンツスーツスタイルがたくさん登場していました。
 

 

こちらは現在開催中の2020S/Sコレクションのラルフ・ローレンのルックから。 写真:REX/アフロ
 

 

写真:REX/アフロ
 

 

すご〜く可愛かった、トミー・ヒルフィガーのルックたち。こんな風に、ビスチェやボウタイブラウスなど、ジャケットのメンズっぽさと相反するフェミニン要素を取り入れた着こなしも、私たちアラフォー世代に似合いそう。 写真:REX/アフロ
 

 

写真:REX/アフロ
 

 

写真:REX/アフロ


トレンドって不思議なもので、たとえ雑誌やコレクションスナップをチェックしていなくても、「空気感」でなんとなく、そのトレンドのものを着たくなる感じがあるんですよね。

私も、プライベートでは流行はほとんど気にせず自分に似合うものしか買わない主義なのに、先日ショップでふと目に止まったグレンチェックのテーラードジャケットに袖を通して見ると「そう、これこれ! 今着こなしに欲しかったのって、こんなムードだった!」と、まるでパズルのピースのように、手持ちのワードローブに足りなかった「今年らしいエッセンス」がわかった、ということがありました。今までは手を伸ばさなかったアイテムが、急にしっくり来るときがあるから、おしゃれって面白い。

さて、そんなワケで、今季のトレンドに欠かせないテーラードジャケット。着てみると、アラフォー・アラフィフ世代の体型を立体的に見せてくれて、程よい品格も出せる、とっても優秀なアウター♡ 皆様にもぜひ一着、おすすめしたいのであります。
 

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