ちょっとした行き違いから親族との関係がこじれてしまった、という経験がある人は多いのではないでしょうか? そのとき人はつい誤解を解くことや、言い訳に終始してしまいますが、大事なのは信頼関係を築き直すこと。3ヵ月先まで予約の取れないカウンセラーとして大人気の根本裕幸さんが解説してくれました。

 

かほやんさんからの質問

Q. 相手の嘘から離婚している姉。行き違いから私にも嘘をつかれたと思い、音信不通になってしまいました。


お盆休みに姉と姉の子どもと食事の約束をしていたのですが、私は主人の実家のお墓参りや親戚周りがあると思い、姉に電話で事情を話し食事は断りました。それが当日になって、主人と主人の実家のやりとりで予定が1日延びて、その日は空いてしまいました。姉を誘い直そうかと思いましたが、何度も予定変更するのも億劫になり、「今日は私の家族だけでお出かけしよう」と川へ遊びに行きました。すると、約束をキャンセルして川へ遊びに行ったことが、ひょんなことから姉に伝わり、姉は嘘をつかれたと思い怒ってしまいました。

姉は数年前にパートナーの女性問題から離婚しており、その時にたくさん嘘をつかれた経験から心を痛めており、私とのこのような行き違いも、「川に行きたかったなら、そう言って断ってくれればよかったのに」と半ば決めつけてしまって電話にも出ようとしません。LINEでは謝りましたが、私も誤解を解きたい気持ちから、ちょっと言い訳がましかったかもしれません。その後、連絡がないのが気になっています。どうすればいいでしょうか?(48歳)


根本裕幸さんの回答

A. こじれたのは、もともと信頼関係が築けていなかったから。お姉さんのことを大好きだと綴った手紙を出してください。


お悩みに回答させていただく前にお聞きしたいのですが、これまでのかほやんさんとお姉さんの関係はどのようなものだったのでしょう? 良好だったのでしたら、「放っておけばいい」という回答になります。しばらくすればお姉さんから連絡はくるでしょうから、その後にきちんと事情を説明すれば大丈夫だと思います。

ですがお姉さんがこのように心を閉ざされたのは、これまでのかほやんさんとの関係性と、元夫に裏切られたことと、両方が関係しているのではないかと思われます。このような場合、私は「お姉さんに手紙を書きましょう」というアドバイスを差し上げています。何を書くかと言いますと、自分の言い訳ではなく、お姉さんのことが大好きである、たくさん感謝している、ということです。それなのにこのような状態になってしまったことは辛いし、後悔しかない、ということを綴ってほしいと思います。

 
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