お元気でしょうか?

子供の頃に、何か演劇を観た記憶ありますか?
学校の体育館に来るお芝居を観た経験ありますか?

 
 


【写真】宮下今日子さんの私服スナップ>>


今回は、野外や小中学校を回る企画として作られた作品、カンパニーデラシネラの、デラシネラ古典名作劇場第三弾『はだかの王様』です。

 

私は、この企画の第一弾の『ロミオとジュリエット』(11年初演)が好きすぎて、幾度となく追いかけて観ました。
小学校の体育館での公演に帯同させてもらったこともあるのですが、その時の子供たちの表情は忘れられません。終演後は質問が止まらず、帰り際には「ロミオー! ジュリエットー!!」と、子供たちが口々に演じていた俳優さんたちに手を振って。これを見られる子供たちは何と幸せだろう!と思いました。

『ロミオとジュリエット』(16年)舞台写真

カンパニーデラシネラでは、『見立てる』という手法が使われます。
言葉で説明するではなく、実際のものを見せるでもなく、何かを何かに見立てて表現するのですが、そうすることでイメージがぐんと広がっていきます。
その体験が想像力、そして創造力を育むきっかけになるのでは、と思います。
すっかり大人な年齢の私も、しっかり刺激を受けています。

本作の美術を担当されている、石黒猛さんにも、ぜひ注目していただきたいのですが!

石黒さんの作品「Book of Light」の、本から飛び出すライト!とか。

火を着けて燃やした後の灰のオブジェ、「Ash Sculpture 灰の彫刻」!も。灰ですから、吹いたら消えてしまう作品です。

すっごくワクワクしませんか!?
今回の舞台でも、何かワクワクする仕掛けがあるのでは??

そしてこの『はだかの王様』ではセリフを一切使わず、とのこと。
言葉に頼らずにどう伝えるのか、何を受け取れるのか、いろんなところを刺激されに行こうと思います!
一般公開のこのチャンスにぜひ!!


もう1つは、「2020/2021シーズン ダンス・コンサート『舞姫と牧神たちの午後 2021』」

『Danae』
「DANCE to the Future 2019」(2019年)より。木村優里、渡邊峻郁。 撮影:鹿摩隆司
『Butterfly』
「舞姫と牧神達の午後」(2005年)より。平山素子、中川 賢。 撮影:池上直哉

ダンサーがデュエットで競演する、バレエ・コンサートのような公演です。
プログラムは6つのデュエット作品で、
酒井はなさん&森山未來さん!
山田うんさん&川合ロンさん!
湯浅永麻さん&小㞍健太さん!
などなど、見たいダンサーがずらり!!
それぞれの振付家も魅力的で、これはかなりお得な公演です。

パソコンとスマホに向かっている時間がどんどん増えていく日々。
劇場での時間が以前より大事なものに感じています。
素敵な時間が過ごせますように!!

ではまた再来週に。


<今回ご紹介した舞台>

デラシネラ古典名作劇場第三弾『はだかの王様』

「古典名作劇場」第三弾は、1873年デンマークの童話作家、ハンス・クリスチャン・アンデルセン作『はだかの王様』。今作ではセリフを用いず、本当の価値、人の弱さと滑稽さを身体表現のみで上演する。

■日時: 3月26日㈮19時、27日㈯13時/17時、28日㈰13時/ 17時
■会場: 東京・滝野川会館
■チケット料金(全席自由)一般前売3000円(当日3500円)、高校生以下(前売当日共)1000円 ※4歳以上入場可
■演出:小野寺修二 
■出演:崎山莉奈、ヌン・ヴァン・ミン、大庭裕介、藤田桃子、小野寺修二


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「2020/2021シーズン ダンス・コンサート『舞姫と牧神たちの午後 2021』」

日本を代表する新旧の振付家・ダンサーたちがデュエットで競演。4組のデュエットに加え、05年の同名公演で初演された名作『Butterfly』と、新国立劇場バレエ団Choreographic Group から生まれた『Danae』の2作品に、新国立劇場バレエ団のダンサーたちが出演し、6つのプログラムを披露する。

■日時: 3月26日㈮19時、27日㈯13時/18時、28日㈰14時
■会場: 新国立劇場 小劇場
■チケット料金:A席6600円、B席4400円
■出演:酒井はな&森山未來、加賀谷香&吉﨑裕哉、山田うん&川合ロン、湯浅永麻&小㞍健太、木村優里&渡邊峻郁、池田理沙子&奥村康祐(26日・27日18時)、五月女遥&渡邊拓朗(27日13時、28日)


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撮影/目黒智子
構成/神山典子

 

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