これまでの理想は思い込み?「真の理想」を実現する家づくり

「おしゃれすぎるキッチン」には罠がひそんでいる!?安易な理想だけで家をつくってはいけない理由_img0
写真:Shutterstock

インテリア雑誌などで機能性や収納力が高く、デザインもおしゃれなキッチンの写真を見て、あまりの素敵さにため息をついたことがある人は多いと思います。特に毎日の食事づくりにいそしんでいる人にとっては、キッチンでスムーズに動けるか、リラックスできる雰囲気になっているかどうかはとても重要な問題ですよね。

では、自分が感じた素敵さをそのまま投影すれば快適に過ごせるキッチンになるのか、というと疑問符がつくようです。

 

まず考慮しなければいけないのは家族構成や生活スタイル。実像に合ったデザインや機能でなければ使い勝手が悪くなり、後々嫌気がさすかもしれません。さらに突き詰めれば、雑誌やテレビなど他者のフィルターを通して形成された「理想」は、自分にとって本当の理想ではない可能性もあります。

そういった思い込みや間違って刷り込まれた常識を正し、真の理想の家づくりへの道を提示してくれるのが、気鋭の建築家・内山里江さんの著書『家は南向きじゃなくていい』です。

今回は、家全般についての有益なアドバイスが詰まった本書の中から、「キッチン」および「ダイニング」に言及した部分を抜粋いたします!

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心躍るような住み心地! 内山さんが手掛けた家の一例
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