40代からパリ生活を始めた無類の食いしん坊・井筒麻三子が、「のんびりゴロゴロしてても、美味しいものが食べたい〜」と考え出したレシピから始まった、お料理連載。ゆる〜っと簡単なのに、小洒落た美味しいものが作れるから、お料理が苦手な方、「今日の献立を考えるのが面倒」という時にこそ、ぜひ作って欲しいお料理が揃っています。

 
 


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先日、知り合いのデザイナーさんから「GOROGORO KITCHENでスープのレシピを教えて欲しいなあ」とリクエストされ、思い出したのがロンドンに住んでいた時のこと。食い意地の張っている私からすると、イギリスのスーパーは野菜なども年中ほぼ同じでバラエティがなく、むーんと思っていたのに、スープだけはものすごい種類が豊富だったのです。順繰りにあれこれ試してみたのですが、中でも好きだったのが、ブロッコリーとスティルトンチーズのスープ。

スティルトンは、フランスのロックフォール、イタリアのゴルゴンゾーラに並ぶ世界三大ブルーチーズのひとつだそう。フランスでは当然ながらロックフォールの方がメジャーなので、私はロックフォールを使って作りました。ですので、スティルトン以外の他のブルーチーズでももちろんOKです。

名前をあえてポタージュとしたのは、野菜のうまみとチーズのコクを味わいたくて、水分をかなり抑えめにしたため。ピュレぐらいに、こっくり、食べるスープのようにしているので、もっとスープっぽい方がいい方は、水分をプラスして調整してみて下さい。

難しいところはありませんが、あえてコツとして言うならば、すぐに水を加えてしまうのではなく、弱火でじっくり野菜を炒めて、旨味と甘みを引き出してあげること(これはどの野菜スープにも大概当てはまることですが)。また、塩は目安として書きましたが、ブルーチーズの塩分がチーズによっても違うので、味見をしながら少しずつ入れて下さい。

気軽に旅に出られる日常が戻るのはまだ少し先になりそうですが、イギリス気分で楽しんでいただけたら嬉しいです。
 

イギリスの定番スープ! ブロッコリーとブルーチーズのポタージュ


 材料(2人分)

・ブロッコリー 1個(300g程度)
・玉ねぎ 1/2個
・ねぎ 1/3本
・じゃがいも 小1個
・水 250ml
・鶏ガラスープの素 小さじ1
・ブルーチーズ 70g
・オリーブオイル 大さじ1
・バター 大さじ1
・塩 小さじ1/4(チーズの塩気が強いので、調整して下さい)
・胡椒 少々

 作り方  

1 ブロッコリーの茎は、根本を切り落として皮をはぎ、さいの目に切る。つぼみの部分は小房に分けたあと小さい茎の部分を切り落とし、細かいさいの目に切る。つぼみの部分も軽く切り分けておく。

 

2 玉ねぎとネギはみじん切り、じゃがいもは1cmのさいの目に切る。

3 鍋にオリーブオイルを入れ、玉ねぎを弱火で透き通るまでじっくり炒める。

 

4 3にじゃがいも、ネギ、ブロッコリーの茎の部分とバターを加え、そのまま弱火で5分ほど炒め、しっかり野菜の水分を引き出すようにする。

 

5 4に水と鶏ガラスープの素、ブロッコリーのつぼみの部分を加えて強火にする。

6 5が沸騰したら弱火に落とし、蓋をして10分ほど、野菜が柔らかくなるまで煮る。

7 6をブレンダーにかけて滑らかになるまで回す。

 

8 7に飾りにする分を除いたブルーチーズを入れ溶かし、塩、胡椒を加えて味を整える。

9 8を器によそい、残りのブルーチーズをトッピングする。



「◯◯のレシピが知りたい」と言ったリクエストも、どしどしお待ちしております♪ 「作ったよ!」と言う方も、ぜひぜひお教えくださいね〜。
ではまた来週土曜日に、お会いしましょう〜!


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