離婚が前向きである理由2:結婚してみて、「自分は向いていない」と知ることもあるから


もともと結婚を目的とする婚活やお見合いをした人でない限り、多くの人にとって結婚は、「恋愛の延長」であることも多いもの。つまり、「恋愛のゴール」として、結婚するのです。
そのとき、リアルに「結婚生活を想定する」ことができていない人は少なくありません。「“結婚そのもの”をしたい」というよりも、「恋愛の最後の到達点に進みたいだけ」のこともあるからです。

世の中には、意外と「結婚に向いていない人」はいます。例えば、誰かと一緒に暮らすことが向いていない人もいます。自分好みに整えた空間を、パートナーに散らかされたり、汚されたりすると、イライラしてしまったり、また、マイペースな性格で、時間や生活のリズムを相手に合わせるのが苦手だったりすると、共同生活は難しいこともあるでしょう。

 

また、家族で一緒にいるよりも、仕事に励むことが喜びである人もいます。そういう人は、家族をないがしろにして、寂しい思いをさせてしまうことがあれば、逆に、仕事の量を抑えて、家族との時間を増やすことに、ストレスを溜めてしまうこともあるでしょう。

なかには、結婚した後も、「異性に女(男)として求められること」に未練があり、不倫を繰り返してしまう妻(夫)もいます。不倫は決して肯定できる行為ではありませんが、“恋愛体質”の人にとっては、恋することでしか、自分の存在価値を感じられない人も意外といます。そういう人は、「結婚に向いていない」と言えるでしょう。

これ以外にも、実際に結婚してみて、「自分には、結婚は合わなかった」と気づく人は、少なくありません。でも、人は、自分らしさを押し殺して、無理して生活を維持しようとしてしまうと、本来は安らぎの場である家庭自体が息苦しく感じてしまうもの。
逆に、パートナーからしても、やはり結婚に向いていない人との共同生活は、安らぎを得られないどころか、虚しさや寂しさを感じてしまうこともあるでしょう。
だから、結婚に向いていない人やそのパートナーは、別れたほうがお互いに幸せになれることもあるのです。

ただし、夫婦は別れたから、もう一切関係ない、なんてわけではないことも多いもの。むしろ、別れることで、“新たな関係”になることもあるのです。それについては、次のページで紹介します。