スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

ネイビーや黒、グレーやトープ色がほとんどの私のクローゼットですが、意外とずっとある差し色が黄色。夏はインドのターメリックパウダーみたいに、少しスミっぽい色だし、冬は意外とクリアな黄色ど真ん中(笑)が使える。濁りのないビタミンカラーは、それだけでパワフルだし、しかも、周りにもポジティブな空気を作ってくれます。

 

例えば、このドゥロワーのコート。表参道のショップを通りかかって、ディスプレイに飾られていたのを横目で見て忘れられず、後日手に入れたもの。最初に目の端に映ったのは、きっと、その時間5秒くらい。それなのに、数日忘れられず記憶と心に残り、さらに「買おう」と行動まで起こさせてしまう色ってすごい♡ 着る人にも、こうしてアクションを起こさせるし、さらに、インスタライブで着ていたら質問殺到(笑)。「どこにコートですか?」そう、やっぱりアースカラーやベーシックカラーの何倍も、惹きつけるんだな、いろいろなものを。

何かを始めたい、スペシャルな出会いが欲しい、新しいきっかけを探している――そんな人は、絶対黄色がオススメ。そして、グレーやネイビー、黒などがワードローブに多い人ほど、手持ちと仲良くしてくれます。顔の周りにくるトップスや大きな面積のロングコートは難しかったとしても、短めのコートやボトムス! なら、明日から活用できます。

先に挙げたモティベーションのためだけでなく、定番のアイテムをもう少し元気に見せたい! なんていう時もぜひ。
 

大草 直子

バッグのハンドルは赤のままキープ。あえて、同じ濃度の2色を近くに配して。
口紅塗っていなくても、顔色が明るく見える(笑)!


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