人気エディターの小林文さんに、最近のお気に入りアイテムをコーディネートとともに紹介してもらいます。

シャツ¥17600/プラージュ

皆さんは「春一番に買いたくなるもの」って、なんですか? 私は、「うるい」「桜餅」「ブルーシャツ」です。

まずは「うるい」。

もともと、野にわさわさと生えている系の葉モノ野菜がだ〜い好き。特に種類豊富になる春夏は、近所の八百屋さんが私にとってのパワースポットです(笑)。

 

菜の花やふきのとうも好きだけれど、みずみずしく新鮮な「うるい」が陳列されていたらもう! 4,5束は買わずにはいられません! さっと湯がいて酢味噌で。あのシャキシャキっとした歯ざわりと軽いぬめり、はあ……サイコーです。

「桜餅」は、22歳で名古屋から上京してきてから好きになったもの。

というのも、それまで名古屋では道明寺の桜餅しか食べたことがなくて。焼いた皮でくるっとあんを巻く関東風の桜餅を食べて以来、そのおいしさに開眼しました(葉っぱ好きとしては関東風のほうが葉っぱをより感じられて好み)。シーズン中、いろいろなお店で買って食べ比べるのに忙しくしています。

そして、「ブルーシャツ」。

毎年、春の足音がかすかにでも聞こえてくると、「シャツ着たい!」とうずうず。ニットのぬくもりに飽きて、気持ちをシャキッとさせたくなるんですよね。白、ピンク、オレンジ、ネイビー……、クローゼットを見渡すといろいろあるのですが、なかでも毎春毎春探しているのが、「ブルーシャツ」です。

白シャツよりもメンズライクで、ピンクやオレンジよりもトラッド。自分が着る以外に、男性がネイビーのスーツのセットアップに合わせているのを見るのも、子どもが制服で着ているのを見るのも好き。ついつい、目で追ってしまいます。

いま愛用しているブルーシャツは、2年前の春に買ったもの。爽やかなサックスブルーとゆったりとしたサイズ感。ちょうどコロナ禍に突入したころで、着るたびに心を軽くしてもらいました。

もちろんこの春も着続ける予定ですが、別タイプのブルーシャツも探していて。それは、“濃いめ”のブルーシャツ、です。

「欲しい!」と思うようになったきっかけは、タレントのYOUさん。5年くらい前に某バラエティ番組に出演されている際着ていたのが“濃いめ”のブルーシャツでした。サックスブルーよりも濃くて彩度の高いブルー。黒のワイドパンツに合わせていて、なんだかとっても色気を感じました。思わずテレビ画面をスマホでパシャっと撮影したほど。

それから月日は流れ……やっと見つけました! 好みの“濃いめ”ブルーシャツを!!

 

ブランドはプラージュ。初めて目にしたのは、2022年春夏の展示会でした。紹介してもらった瞬間「ビビビッ」。2021年秋冬に出た【GIRL PLAGE】シリーズの春版シャツとのこと。

【GIRL PLAGE】は、「少女のころに憧れた女性像」をカタチにしたシリーズ。そのコンセプトとアイテムに惚れて、秋はグレーの五分袖ニットを購入しました。

大好きなシリーズで見つけた“濃いめ”のブルーシャツ! 発売日前日、プラージュの公式アカウントで配信されたインスタライブもしっかりチェックして、翌日、代官山店へ。

着てみると……、

 

探し求めていた、しっかり“濃いめ”のブルーシャツ! サックスブルーのシャツが「ハツラツ」や「ヘルシー」といった爽やかな表現が当てはまるのに対し、この“濃いめ”ブルーシャツは、「大人」「ハンサム」。

生地は、表記によるとコットン100%。ですが、「シルクが入っているのでは?」と確かめたくなるほどの上品なツヤとハリがあります。ジャストめな肩位置、久々にキチッと上まで留めたくなるコンパクトな襟、インもアウトもしやすいすっきりとした身幅。窮屈さや堅苦しさとは異なるムダのないシルエットが、鮮やかなブルーと相まってなんとも潔い!

「うっふん」系の色気ではなく、「潔さ」からくる色気。あの日、画面越しにYOUさんを観た際感じた色気の正体はこれなのだと、気が付きました。

カジュアルに着崩すよりも、「潔く」着こなしたくて、シンプルにグレーのワイドパンツを。真っ白なスニーカーや、顔周りにフレームを作ってくれる黒カチューシャを添えて軽やかに。

この春目指したいのは、「潔い」大人! 「色気」が追いついてくるどうかまでは、未知数だけれど(笑)。

 

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