29万人フォロワーを誇るYouTube「GOROGORO KITCHEN」のMamikoこと井筒麻三子さんが、パリ暮らしの魅力を伝えます。

 

最近でこそ、YouTubeをたくさんの方に観ていただくようになったおかげか「おしゃれですね」とか「センスがいい」なんてお世辞を言ってもらうようになったけれど。断言できます、私には持って生まれた“センス”なんてものはありません!

赤いコートがパッと目を引くマダム。フランスに来てから、年齢に関係なく華やかな色や柄をまとっているマダムが多いなあってことに、気がつきました。

私が子供の頃からセンスがなかったことを示す事例が一つあります(って、ドヤ顔で言う話ではないけれど……)。小学生〜中学生時代は、親が厳しくてほとんどテレビを観せてもらえなかったのですが、唯一なぜかOKをもらえていたのが『ザ・ベストテン』。ある日、杏里さんが登場した際、黒柳徹子さんがこうコメントしたのです。「おしゃれな杏里さん、衣装のコーディネイトは3色までに決めているそうですよ〜!」

子供心に私は「ほほう!」と膝を打ち、それから無意識に着る服の色を全3色までにしておりました。何が言いたいかと言うと、杏里さんのルールや黒柳さんのコメントがどうこうというのではなく、いかに私が“おしゃれ”というものに対して自主性がなかったかということです。

友達が「昔旅行に行った時の写真が出てきた!」と言って、送ってくれた写真。確か30歳頃のものなのですが、なんのおしゃれもしてないなあ(汗)。

その傾向は大人になっても変わらず。以前の記事でも書きましたが、社会人になってファッション雑誌編集者となってからは、「おしゃれしなくては!」と一念発起しました。しかし、そもそも自分なりのおしゃれ感がないので、とにかく追いかけるは流行ばかり。白が流行ると言われれば白い服を買っていたし、入社当初はパンツスタイル=格好いいという感じだったので、今は絶望的に似合わないとわかっているパンツもよくはいてたなあ……。

背が低いので、本当にパンツが似合わない私。今では、農作業をするのでもない限り、ほぼ100%ワンピースかスカートです。

他にも、「着回し」ができるかどうかもよく考えました。着回しって、何通りにもコーディネイトできないといけないから、どうしても無難なデザインと色のものになりがちですよね。でも、雑誌はどこでも「00日コーディネイト」が人気だったし、毎日違う格好にするのがおしゃれなのだ、と思ってました(おかげでたくさん、服を買ったのです……)。