血がつながっているからこそ、「程よい距離感」が大事


兄弟(姉妹)がいい関係を築きつづけるために大事なことは、「程よい距離感を保ち、お互いの幸せを願えるようになる」ことに尽きると思います。
特に大人になって、それぞれが新たな家庭を持ったら、なおさらです。

また兄弟(姉妹)で意外とモメるのが、親の遺産相続問題。モメるくらいであれば、弁護士に間に入ってもらったほうがいいこともあります。
「兄弟(姉妹)で腹を割って話し合いができないなんて、水臭い」と思いがちですが、お金など、“欲望を刺激するもの”に関しては、人格が変わってしまう人もいます。また、身内が相手だからこそ、理不尽な要求をしてくることもあるでしょう。
だから、弁護士を通して話し合いをし、程よい距離感を保ったほうがいいこともあるのです。

 

兄弟(姉妹)でも、無理に会わなくていい


兄弟(姉妹)の仲が悪いと、遠慮せずにとことんやり合ってしまうところがあります。だから、気が合わないのであれば、会わないほうがお互いに幸せでいられることも多いでしょう。
「兄弟(姉妹)なのだから(血がつながっているのだから)、会わなくてはいけない」なんてことはありません。そんなときは、離れたほうがいいのです。

それでも、月日と共にお互いが成長し、関係が変わってくることもあります。過去に何かトラブルがあっても、相手に対する怒りが少しずつおさまってくることもあります。
だから、気が合わないときは、その場でなんとかしようとしないで、「距離を空けて様子を見る」ことが、長い目で見て得策であることも多いのです。

なかには、わがままを押し通してばかりいることで、嫌われてしまう兄弟(姉妹)もいます。そういう人は、自分がどれだけ相手に嫌な思いをさせたのか、気づいていないことが多いもの。
その場合は、しばらく距離を空けて、相手にひとりっ子のような気持ちで「はじめから兄弟(姉妹)がいないもの」として過ごしてもらうことも大事。その結果、兄弟(姉妹)を頼らず、なるべく1人で行うようになってもらうことで、今まで相手に与えていた負担を理解したり、相手の存在のありがたさを実感できたりすることもあるでしょう。

たとえ家族であっても、ずっと今までと同じような関係ではいられないもの。環境も変わるし、それに伴い、価値観や性格も変化していきます。だから、子供の頃と同じように付き合おうとしないほうがいいこともあるのです。
その都度、“今のお互いに合った関係”を作っていくくらいの気持ちで、付き合っていきたいものですね。
 

 

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