愛子さまの正装こそ、ロイヤルファッションの真髄? それは見るパワースポット

写真:代表撮影/ロイター/アフロ

成人した愛子さまの正装を初めて目にした時に、多くの人が感じたに違いないあの高揚感、あれこそがロイヤルファッションの究極の役割なのではないかと思うのです。

大反響を呼んだ愛子さまの成年記者会見。写真:毎日新聞社/アフロ

ロイヤルファミリーがどんなに贅を尽くして着飾ったとしても、うらやましいとか、ましてや妬ましいなどという比較にまつわるネガティブな気持ちは一切入り込まず、逆に大きな幸福感に包まれる、それは、“癒やし”ならぬ“華やぎ”という、目で見るパワースポット的な受け止め方なのかもしれません。
もちろん、国の安寧や、世界が平和であることを確認するような思いであるのは言うまでもないことですが、もっと深いところで人々の心の体温を上げる効力、それがロイヤルファッションにはあるのではないでしょう。

だからエリザベス女王は年齢を重ねるほどに、目に眩しいほどの華やかな色を着るようになり、花のついたキャノチエをかぶるようになり、そして非の打ち所のない笑顔を見せるようになったのです。自分たちの重要な役割に、その本質に気づいた人だから。

ダイアナ妃もそれに早いうちに気づいた人でした。そしてきっとキャサリン妃も。さらに言えば、体調を崩される前の雅子妃ももともと気づかれていたはずだし、皇后陛下になられてからは、それをより意識しているのではないでしょうか。

自分たちの華やかな姿を見てもらうことが、国民の心を、人々の心を言葉なく温めることができる、だから努めてそういった温もりになろうとしているはず。そこで私たちも、その温もりを真っ直ぐに受け止め、少しでも日々を前向きに生きるように、思いを込めてロイヤルファッションを見つめたい、そう思うのです。

 

構成/藤本容子
 

 


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