「歳とキャリアを重ねるほどに孤独感が増す...」40代会社員の女性。愚痴れない・悩みを相談できない原因とは？

しなやかとは、柔軟ということ。柔軟であるためには、「オープンマインド＝風通しのよい心」でいることが大切です。

自分が日々感じていること、解決したいと思っていること。そんなあれこれを、気軽に人にシェアできる。そうすることで、「共感」や「発見」をコミュニティにもたらす。自分自身も、心の澱をためこまずにいつも爽やかでいられる。

モヤモヤを心にため込んでいる人は、やっぱり見ていて分かります。苦しげな表情・かたくなな言葉・他人を拒絶するようなしぐさ……。そんな硬直した姿を「強さ」と呼ぶのは、なんだか違和感がありますよね。
 

「誰にも言えない」は、思い込みかも？

まずは、自分の中の「思い込み」を外すことからはじめませんか。「強い人は、誰にも愚痴を言わない」も思い込みの一つ。馬力のある人ほど、適度にガス抜きしながら自分をコントロールしているものです。

そして、「私の話なんて、聞いてもらえないに違いない」も思い込みではないかと思います。

例えば職場の後輩。人は、先輩の失敗談からこそ学べるものです。あまりにネガティブなトーンで話すとびっくりされるかもしれませんが、後輩はリコさんの話からいろいろ吸収してくれるのではないでしょうか。

子育て中のお友達にしても、もしかしたら外の世界の話に飢えているかもしれません。客観的な立場から、「そんな不条理に耐えるなんておかしいよ」とツッコミを入れてくれるかも。「聞いてもらえないに違いない」「分かってもらえるわけがない」とあきらめるのは、何度かトライしてみてからでも遅くはありません。

「それでもやっぱり知っている人には話しにくい……」と思うなら、専門家のカウンセリングを受けてみるのも手。海外では、日本より気軽にカウンセラーにかかる文化があると聞きます。大きく心を損なう前に、プロの力を借りてみるのはどうでしょうか。

一人で思いつめてしまい、苦しい思いをするのはあまりに辛いことです。「強い人」の硬直的なイメージにとらわれ過ぎず、自分に優しくしてくださいね。そのことが、リコさんの新しい「強さ」を作っていくのだと思います。

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