動物だから感じられる能力も


よく「猫には霊感のようなものがあり、“見えない存在”に対して威嚇する」と言われますが、たまにあいちゃんも“何か”に向かって羽をバタバタさせながら、ギャーギャー威嚇していることがあります。

 

私には見えませんが、ひょっとしたら“何か”がいるのかもしれません。男の子なので、小さいながらも、私を守ってくれようとしているところもあるようです。

それで言うと、以前、うさぎを飼っていたことがあるのですが、実はそのうさぎに救われたことがあるのです。
あるとき、私はお風呂を沸かしたまま、うとうとと寝てしまったことがあります。そうしたら、うさぎがダン! ダン! と足を床に叩いて音を鳴らす「足ダン」をして、私を起こしたのです。普段、私が寝ていても、そんな形で起こすことはないのに。

「足ダン」は危険を察知したときに、仲間に警告するときにするとも言われています。うさぎのいる部屋からお風呂場は見えないし、なにか部屋に異臭、異変があったわけではありませんが、うさぎは“何か”を察したのでしょう。

“本能が弱まり、頭でばかり考えて行動している人間”には失われている能力が動物にはあるのだと、つくづく感じます。
どんなに小さな動物でも「大切な人を助けたい」という思いがあるのだと思うと、温かい気持ちになるものです。

 

ペットとの「相性」も大事!


「小さな鳥にも個体差があり、性格もあります。だからこそ、飼い主との相性もあるし、関係を築いていく必要があると感じています。
よく鳥の種類別に「コザクラインコは、愛情深い」「オカメインコは臆病で神経質な性格」など、性格や特徴を紹介されることがありますが、「日本人がみんな真面目で几帳面」というわけではないように、同じ種類の鳥でも、性格はそれぞれ違うようです。

あいちゃんは活発で感情豊かで、気が強くて自己主張をしっかりするタイプ。だから、「あいちゃんの思いを受け止め、ある程度、自由にさせるような飼い主」でなければ、反抗的になってしまうか、自分らしさを失って、生きる気力を失ってしまう恐れもあります。
私自身は、そんなあいちゃんの性格だから一緒にいて面白いし、「相性の良さ」を感じています。
 

「ペット選び」で重要だと思うこと


鳥を飼おうとする人がペットショップに行くと、見た目(模様や色合い、顔立ち)や種類で選びがち。でも、個人的には、それ以上に「その子とのフィーリング」を見たほうがいいと感じています。
どんなに綺麗な姿をした子でも、相性が合わなかったら、飼っていて苦労することもあるでしょうしね。

それで言うと、今はなかなかのイケメンに育ったあいちゃんですが、ペットショップで見かけたときは、まだ幼鳥で、「ぶさいく」だったのです(笑)。
しかも、お店には、カラフルな色の美しい鳥もいましたが、あいちゃんは黄緑と緑の色のノーマルなセキセイインコ。見た目だけで言えば、もっとかわいい鳥もいました。

でも、私がお店に入ってきたときのあいちゃんのアピールがすごかったのです。私が歩くと、ケージの端から端まで追いかけてくるような感じ。
まるで「オレだよ、オレ。オレを連れて帰りなよ!」と言っているようでした。

当時、ペットショップに行ったのは、特に鳥を飼おうと決めていたわけでもなく、通りがかったから入ったくらいだったのですが、そんなあいちゃんを見て、「あぁ、この子を連れて帰らなくては!」と思い、衝動的に飼い始めてしまいました。
ただし、飼うと決めたときは、「世界で一番幸せな鳥にしよう」というくらいの決意を抱きました。

それで言うと、個人的には、「ペットを大切にするタイプかどうか」で、飼い主の人生も大きく変わってくる、と感じているところがあります。
それについては、次のページで紹介します。