「やりたくない!」の中には、いろいろな種類の思いがある


実は、子どもの「やりたくない」には、いろいろな種類があるのです。子どもの視点に立って「やりたくない」を丁寧に紐解いていくと、子どもの本当の気持ちが見えてきます。

OKマンガを見てみましょう。お母さんとお父さんが、ミーちゃんの本当の気持ちを丁寧に聞いていますね。

 

「今は、やりたくないけど、ママがやった後ならやりたい」
「1人ではやりたくないけど、パパと一緒ならやりたい」
「お気に入りの服を汚したくないから、やりたくない」
「やってみたいけど、みんながいる前では、やりたくない」
「1回だけならやりたいけど、ずっとは、やりたくない」

などなど、子どもの「やりたくない」の一言にも、いろいろなバリエーションがあります。でも、持っている語彙がまだ少ないので、うまく表現できずに、「やりたくない!」の一言に集約されてしまうのです。「やるか」「やらないか」ではなく、その間の気持ちが大事なので、子どもの「やりたくない!」という言葉に惑わされないようにしましょう。

 

子どもの気持ちを言葉に置き換える


「やりたいか、やりたくないか」の二者択一ではなく、お母さんお父さんが、その気持ちの一つ一つを言葉に置き換えていくことがポイントです。

それが、子どもの本当の気持ちを見つけることになり、その気持ちを認めることで自己肯定感が育ちます。そして、どうやったら新しいことに挑戦できるのかを見つけることになります。

しかも、この繰り返しで、お子さんもまだうまく言葉にできない自分の気持ちを、言葉で表現する力もついていきます。地団駄を踏んでわがままを言ったり、お友だちに手が出てしまうのも、自分の気持ちをまだうまく言葉で表現できないから。気持ちを言葉に置き換えていくお手伝いをしていくと、言葉で会話できるようになっていきますよ。