【ポイント2】1キロまでなら誤差10グラムで重さを測れる

有能なのに、それを隠してバカなふりをするのは堺雅人さんの得意分野。とくに、大河ドラマ『篤姫』(NHK総合)で13代目将軍・徳川家定を演じていた時に受けた衝撃は、いまだに忘れられません。ヒロイン・篤姫(宮崎あおい)の夫である家定は、いわゆるおバカなお殿様でした。なーんにも考えずに、悠々自適に生きているような。

しかし、後半で家定はおバカな自分を演じていたことが明かされたんです。というか、そうしなければ自分を保てないほどに、追い詰められていた。ヘラヘラしていた家定が、篤姫に自身の孤独を明かした時の表情。堺雅人さんは、視聴者をゾワっとさせる演技がお上手なんです。

だからこそ、乃木も本当はオドオドしている“ふり”をしているだけなのでは? と思ってしまいます。「こいつが悪いことをするわけがないよな」と周囲を油断させるために、優れた能力を隠しているのかな? って。

だって、1キロまでなら誤差10グラムで手で重さを測ることができるって、さすがに特殊能力すぎやしませんか? そのほかにも、友人にCIA(=中央情報局)がいたり、いろんな国の言語を話せたり……。こんなに有能な人物が、仕事ができないなんてありえない。盗聴器やGPSが付けられていたことにも気づいていたのでは? と思ってしまいます。

 


【ポイント3】大好物が赤飯なのには深いわけが?

乃木の大好物は、お赤飯。異国の地で、「日本にいると思って、なにか食べたいものを言ってみろ!」と言われた時に、真っ先に“お赤飯”が出てくるのってめずらしくないですか?(頭が考察脳になっているのかもしれませんが……)

そこでお赤飯についていろいろ調べてみたら、陸上自衛隊の公式YouTubeチャンネルでやっていた“戦闘糧食ランキング”にたどり着きまして。見てみたら、なんとお赤飯が1位だったんですよね。ということは、乃木のお赤飯好きは、自衛隊の“別班”に所属している伏線だったりするのでしょうか?

また、第2話で乃木は幼少期の夢を見ていました。テロリストらしき人に誘拐されて、両親と引き裂かれている夢。これが現実に起きたことなのかは分からないけれど、テロリストに育てられたのだとしたら、いろいろと辻褄が合いますよね。特殊能力の数々は、幼少期に培われたのでしょうか。

ただ、そうなると、野崎が「日本にいる仲間に、お前のことを徹底的に調べさせたが、お前の経歴に怪しいところはひとつもなかった」と言っていた辻褄が合わなくなってくる。乃木が経歴を塗り替えたのか、それともすべてを知っている野崎がかまをかけたのか?
 
個人的には、ちょっと野崎も怪しいと思うんですよね。だって、現地の人がBEKKAN(=別館)を「ヴィカーン」と発音するからといって、BEBBANがBEPPANになって別班になるなんて……。なかなか、たどり着きません。彼は最初から別班の存在を知っているのか? そして、乃木が別班の一員だと知って、監視をしているのか? と思ってしまいます。怪しさ満点の乃木とともに、野崎の動向はこれからチェックしていきたいです。

ちなみに第1話で、乃木がスマホケースをつけたり外したりしていたのが気になるのですが、何か意味はあるのでしょうか……。ホテルで、CIAの友人・サムに電話した時、いつもついている白いケースが外れていたので、ちがうスマホを使っているのか?! と思ったのですが、夜に外で電話した時にはケースがついていたんですよね。

乃木、もしかして潔癖症? 外で使っていたケースは、室内では使わないタイプなのかも(絶対にちがう)。こんな感じで、すでに乃木に惑わされまくっている私ですが、今後も『VIVANT』を全力で楽しんでいきたいと思います。
 

 

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