下地は大人の肌をゼロ・ポイントに整えるもの


大人のメイクにとって欠かせないのが、なんといっても「下地」

――イガリさんのメイクを近くで見ているうち、私のベースメイク概念は変わりました。紫外線やストレスによる酸化や、甘いものや糖分の取りすぎによる糖化現象により、肌は年々くすみが進行していきます。そして重力によるたるみの発生……。たとえ若いうちからお手入れを頑張っていても、大なり小なり老化現象は避けられません。私たち大人の肌はポテンシャルがもはやマイナス……


悲しいですが、まずはこの点を受け入れましょう。老いていく自分を受け入れて、嫌いなままで好きになっていくことができるのが、美容でありメイクの力! ――私自身、年齢を重ねた今のほうが、美容が楽しいと思いますし、美容を通じて今の自分を知っていくのがまた楽しいなと思っています。

 

前置きが長くなりましたが、肌の老化現象は、35歳を超えたあたりから顕著に出てくるように感じます。ですから、30代半ば以降は、メイクは①マイナスをゼロに持っていく②ゼロをプラスに持っていくという2ステップで考える必要があります。


なかでもマイナスをゼロにするのが、ベースメイクであり下地の役割。くすみを均一にするトーンアップ系、しぼんだ肌を元気に見せるツヤ系、肌トラブルを補正するコントロールカラーなどなど……。実際、イガリさんは毎回、下地を2〜3種類使ってベースメイクをしています。

 

とはいえ、顔タイプと下地の相関関係はなかなかピンとこない。
イガリさんに聞いてみたところ、マトリックスに合わせて下地をチョイスしてくださいました!