とどまることを知らない韓国ドラマブーム。

当記事は、韓国料理エッセイストでもあるライター・小澤サチエが、韓国俳優やドラマの魅力を語ります。
 

ヒットするドラマには必ずと言っていいほど共通点があります。それは主演俳優だけでなく、脇役陣の演技力の高さ。

韓国ドラマや映画には、ヒットドラマを支える名脇役俳優たちが何人もいますが、今回は40代で大活躍する、名脇役女優をピックアップしました。

 

もはや脇役という言葉が似合わない! ヨム・ヘラン(46)

写真:アフロ

韓国ドラマ界の名脇役といえばこの人……と言っても過言ではないのが、ヨム・ヘラン(46)。

一度は一般企業に就職したものの、夢を諦められず演劇の世界に足を踏み入れたというエピソードが有名。もともとは劇団出身の演技派女優ですが、『トッケビ』(2016)の意地悪な叔母役を演じたのを機に、お茶の間に広く顔を知られるようになりました。

『椿の花咲く頃』『ザ・グローリー』など、ヨム・ヘランの存在が多くのドラマのヒットに貢献したことは間違いありません。

写真:アフロ

名脇役俳優として、必ずと言っていいほど名前が上がるヨム・ヘラン。しかし『ザ・グローリー』で演じた、ソン・ヘギョと共謀を図るDV被害者妻の役は、あまりに存在感が強すぎてもはや脇役という言葉は似合わない……とまで思ってしまいます。

そして最新の出演作が、世界各国のNetflixのTOPランキング入りしている話題作『マスクガール』。この作品、私は「面白そうなサスペンスが始まった」くらいの軽い気持ちで鑑始めたのですが、あまりにも衝撃的なシーンが多く、狂気じみた独特の世界観に圧倒されてしまいました……。

その中で彼女は、息子を殺された母親役を演じ、渾身の演技を披露しています。彼女が女優として只者ではないことを、あらためて見せつけられました。

現在46歳。ヨム・ヘランは作品を追うごとに、エネルギーが増していくのを感じます。

写真:アフロ


アジュンマ(おばちゃん)女優の代表格! キム・ソニョン(47)

写真:アフロ

次に紹介するのは、キム・ソニョン(47)。

『愛の不時着』でその顔を知っている人も多いのでは? 北朝鮮のシーンで、村の人民班長を演じていました。

韓国ドラマにはたびたび、味のあるアジュンマ(おばちゃん)役が登場しますが、キム・ソニョンはアジュンマ女優の代表的な存在。

『愛の不時着』以外にも、『椿の花咲く頃』『イルタ・スキャンダル〜恋は特訓コースで〜』などの大人気ドラマに出演してきました。

キム・ソニョンはコミカルな演技がとてもうまいので、意地悪なアジュンマを演じても、どこか憎めない親しみやすさがあるのが特徴。ドラマの中で彼女を見かけるだけで「おっ! またあの人が出てる……!」となんだか嬉しい気分になるから不思議です。多くの人から愛される、国民的アジュンマ女優です。

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おしゃべりなアジュンマ役がぴったり!チャ・チョンファ

写真:アフロ

もう一人、好感度満点のアジュンマ女優をご紹介。チャ・チョンファ(43)は、近年さまざまなドラマで見かけるようになった脇役俳優です。

転機となったのが『愛の不時着』への出演。すでに紹介したキム・ソニョンと共に、北朝鮮の社宅村のおばちゃん役のひとりを演じました。それ以降も、『海街チャチャチャ』『生まれ変わってもよろしく』など人気ドラマに出演し続けています。

ユーモア溢れる演技が得意。明るくておしゃべりな感じのアジュンマ役がぴったりで、最近の出演作『生まれ変わってもよろしく』では情に厚いキャラクターがハマっていました。

今後もおそらく、いろんな作品で彼女の姿を見かけることになりそうです!


以上、韓国ドラマ界で活躍する名脇役女優を紹介しました。

自分の個性を最大限に活かして、たくさんのヒット作品を支えてきている名脇役女優たち。主人公役を務めることだけが俳優としての成功ではないのだと、彼女たちを見ていると強く感じます。これからもますます活躍していくこと間違いなし。とても楽しみです!
 

【画像で納得】韓国ドラマを支える「おばちゃん役」の女優が魅力がスゴい…!
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構成/山本理沙
 

 

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