Q4 また、屋外の甲子園ではなくドーム(京セラドームや東京ドームなど)で開催してはどうかという案も出ています。あなたはどう思いますか?(選択式回答)


・良いと思う⋯⋯57.6%
・今のまま甲子園で開催すべきだと思う⋯⋯28.8%
・もっと別のアプローチをすべきだと思う⋯⋯4.5%
・わからない・その他⋯⋯9.1%

 
甲子園の伝統を崩しドームでの開催に賛成の声が、5割強と一番多かったです。

Q5 球児の髪型や開催時期など、今の高校野球について思うことがあれば教えてください。(自由記述)

変えていくべき!の声・髪型は強制するものではないと思います。温暖化が異常な早さで進む今、対策や改善は必要不可欠だと思います。

・全然OKです。むしろなんで全員坊主なのか昔から疑問でした。

・センバツだ夏の甲子園だと大会が多すぎる気がします。体力的に負担のない時期にまとめて開催すればいいと思います。

・元々甲子園でやっていなかった時期もあるから、ドーム球場でいいと思います。それが伝統になりますよ、そのうち。

・髪型は自由になるべきだとずっと思っていたので良い傾向だと思います。開催時期に関しては、涼しい時期にしたほうが良いかと。夏の甲子園は地獄です。熱中症で亡くなる選手が出る前に何とかしないといけない問題だと思います。

・昭和の堅苦しい規則をいつまでも守ることが必ずしもいいことではないと考えます。髪が長くてもスポーツマン精神に変わりはなく、あれこれ言う人は妬み僻みとしか考えてないのでないかと今回の件で感じました。

・髪型は学生らしく清潔感があれば丸刈りにする必要はないと思います。時代に沿う変化は必要です。伝統は守りつつ個人を尊重する、それが今後の高校野球存続の鍵になると思います。

・髪型を坊主にしたところで野球が上手になるのでしょうか? 皆揃って坊主にすると一体感が出てチームワークが良くなるのでしょうか? 見た目ではなく、本人の努力と精神力を鍛える事、監督のコーチング力にあると思います。



お子さんの実体験の声:・私の息子は高校に入るときに坊主にしたくないから硬式野球はやりたくないとハッキリ意思表示をして、髪型が自由な軟式野球部に入りました。

・野球ではありませんがスポーツをしている息子を持つ母としての意見です。指導者が年配のところはやはりサッカーでも新しい事に関してなかなか変わる事が難しいです。ですが、やはり誰が主体なのか! を指導者はもう一度見直すべきだと思います。子供達が主体、子供達の事を考えたら、髪型・開催時期など、すべて見直していくべきです。

・我が子は学童野球、中学部活で軟式野球をしています。部活では髪型の指定はなく、息子もスポーツ刈りでしたので、髪型が自由になるのは何の違和感もないです。一方で、シニアの硬式野球にいった友だちの中には、坊主頭にしてクラブチームに入るのに憧れて、嬉しそうに坊主頭にしている子もいて、その気持ちもわかります。いろんな選択肢があって、それぞれ尊重されるといいなと感じます。自主性を重んじるチームも、厳しく指導されるチームも、選手自身が自分の望む方針の環境が選べたら理想的かもしれません。

・屋外でなくドームで開催したらいいのに、と中高一貫校に通う息子や元高校球児の知り合いに話したところ、「甲子園で開催することに意味がある。そもそも甲子園を目指している」と反論されました。たしかに「全国高校選手権大会」という正式名称がありながら、誰しもが夏の高校野球のことは「甲子園」と言いますもんね。阪神園芸さんのグラウンド整備や甲子園の土を持って帰ることも恒例行事ですし、暑いから場所を変えるというのは当事者や元当事者は望んでいないのかもしれませんね。


興味がありませんという部外者の声: ・甲子園に興味がないので、なんでこの暑い時に野球をするのか不思議です。

・部外者の大人から見ると、炎天下の真っ昼間に、陰のないグラウンドでスポーツするなんて今どきないわ〜と思いますが、球児にとってそこは聖地。ドームで、秋で、と大人の考えを押し付けるのではなく、全国の全野球部員の意見を聞いてほしい。もちろん、高野連のおじーさまたちはお口チャックで!!


甲子園だけ注目されすぎでは? という意見:・高校日本一を決める大会は多岐にわたりますが、野球は別格なのですね。少々加熱しすぎかなと思います。プロへの登竜門ということなのかな?

甲子園自体の継続はしてほしい! の声: ・甲子園は野球選手にとっての夢舞台。ずっと続けてほしい日本の伝統、歳時記。 思いっきりやり遂げる選手を見ていると、楽しいし元気をもらえます。
 

硬式野球部がある全国の加盟校を対象に行っている「高校野球実態調査」によると、「部員の頭髪の取り決め」について「丸刈り」と答えた学校は26.4%で、5年前の76.8%からぐっと減ったそうです。高校球児=丸刈りというのはもう古いのかも。

また、今回優勝した慶應高校は、”脱丸刈り”だけでなく、笑顔で野球を楽しむ「エンジョイベースボール」というスローガンや、「美白プリンス」丸田湊斗選手が疲労対策のために日焼け止めを使っていたことなどが話題となりました。同校の森林貴彦監督は、決勝後のインタビューでこう語っています。

”うちがこうやって優勝することで高校野球の新たな可能性とか多様性とかそういったものを示せればいいと日本一を目指して常識を覆すという目的に向けて頑張ってきた。何かうちの優勝から新しいものが生まれてくるのがあればそれはうれしく思う。うちの優勝だけでなく高校野球の新しい姿につながるような勝利だったと思う”
サンケイスポーツ【甲子園優勝一問一答】慶応・森林貴彦監督「高校野球の新しい姿につながるような勝利だった」より引用(原文ママ)

また、会場を屋外の甲子園から屋内のドームに変えることについては、アンケート結果では「賛成」の声が多かったのですが、実際に甲子園を目指す現役球児たちにとっては、甲子園は憧れの舞台なので、変えてほしくないのかもしれないな、と⑤の回答を読んでいて感じました。

新しい風をはっきりと感じた2023年夏の甲子園。
今後の甲子園について、あなたはどう思いますか?

次回の「〔ミモレ編集室〕にミドル世代の常識・意識を聞いてみた!」もお楽しみに!

〔ミモレ編集室〕は、ミモレのオフィシャルコミュニティです。「好きを伝え、つなぎ、つながる」をキャッチフレーズに、〔ミモレ編集室〕メンバーの一人一人がこれまでに培ってきた美意識や好きなこと、最近気になっていることなどを自由にシェアし、繋がる場です。


文・構成/大槻由実子

 

 

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