SNSではなく、目の前で起きていることを見つめる


──兼近さんは最初からそういうマインドを持てたんですか?それとも徐々にそういう心構えになったんですか?

兼近:徐々にかも知れませんね。最初は見てました。振り返ると、見ていた日々は意味が無かったと思います。

りんたろー。:まともに向き合ったら壊れてます。すごくSNSで燃えているときに、スーパーとかで買い物していたら、「頑張ってくださいね」とか、声をかけていただいたりとか、ライブですごくみんな笑ってくれたりしたときに、「これじゃん」って思ったんです。これが全てじゃんって。現実世界にこういう温かい人がいるのに、他のものにとらわれていたなと感じるようになって。

 

りんたろー。:ちゃんと接した人には、やっぱり伝わっている。今まで真摯に向き合ってきた印象までは、SNSでは変えられないことがわかってきたので、もう日頃からちゃんとしよう、僕は僕らしく生きていこうっていうのは思います。だんだんスマホを置くことができるようになってきたと思います。いままでは100%でくらっていたんで、変わりましたね。

兼近:炎上してるっていう話を周りから聞いたとき、自分は知らなかったりするんです。「え、そうなの? 全然耳に入ってないから大丈夫だよ」って。

 

──強い! 最強ですね。

りんたろー。:温かい人はリアルの世界にいるので、そういうものを大切にしていった方がいいなって感じるんです。でも、ここが“世界の全て”に見えちゃう気持ちもすごくわかるんですよ。僕らよく燃えるからかもしれないですけど、燃えた人からの相談も受けるようになってきて。「それが全てに見えちゃうんだけど、実際は世の中の数%だよ」とか、アドバイスしています。