こんな時代だからこそ「SNSは見ない」EXITが考える心の守りかた

立場が違っても、想像力で歩み寄れる

兼近：「ごちゃごちゃ論じてないで助けろ」って思うんです。みんな「こうこう思います」って言うんですよ。「可哀想」と言うけど、今すぐその人のところに行って、何かしてあげたらもうその人は可哀想じゃないわけで。なるべく僕は動き出すようにしてますね。

りんたろー。：僕は貧困とか社会問題は、自分には関係ない外国の出来事のように思ってしまっていた側でした。まさか日本でそんなことが起きてると思ってなかったし、そういう世界があると知らなかった。その人たちのことを、「何でそうなっちゃうんだろう」「なんでできる環境があるのにしないんだろう。僕はそうならないようにしよう」とか思っちゃっていた。でも兼近くんと一緒にいるようになって、そういうバックグラウンドの違いみたいなものが実際にあって、どうにもならないものが存在するってことを、だんだんと理解するようになりました。

りんたろー。：いろんな境遇の人と会ったときに、その人たちはやっぱり、自分のことを話そうとしないんですけど、そういうバックグラウンドがあって、だからこれを嫌がってるんだとか、だんだん点と点が繋がってきて、その人の気持ちを紐とく糸口みたいなものが見つかってきたような気がしています。そういう出会いがないと僕は多分現実を見ることなく、一生を終えていたんだなと思います。僕は恵まれた環境だったから、伝えることはできるのかなとか、やっていかなきゃいけないなと思いますね。

──「ABEMA Prime」に出演されて、さまざまなニュースにコメントされていますよね。発言がニュースになったりする中で、自分の意見を言うって結構勇気がいりませんか？

りんたろー。：もちろん最初はいろんな反応が返ってきたときに、なんでこう言われないといけないんだろうって思うこともありました。でも、わかり合えないこともあるってわかってきたんです。僕が意見をすれば、そう思わない人がいるし、そう思う人もいる。今までより客観的に見られるようになったので、だいぶ心が軽くなりましたね。

兼近：わかり合えないけど歩み寄るっていうのは大事だなと思います。

【写真】常に自然体のEXITさん
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