たくさん寝られないときは、ちょっとした工夫をしてみよう

「ちゃんと休めてる?」


睡眠不足が続いて疲れていたり、体調が悪かったりしても、「やることがたくさんあって、休めない」「休むと周りの人に迷惑をかける」などの理由から、心や体にムチを打って頑張りすぎてしまう――。“休む”ことが苦手だな、というヒトは少なくないように思います。

そして、休みたくても休めないヒトとはまるで正反対のようなのが、猫。猫は、“寝子”といわれることもあるように、とにかくよく寝ています。家猫であれば、大人猫の場合でも、1日14~16時間は寝るのが一般的。そのうち、熟睡状態なのはわずか3時間程度とはいえ、彼らは本能的に、睡眠によって自己回復力や自然治癒力を高めているのです。睡眠が、猫本来の優れた身体能力を発揮するための大切な時間であることをわかったうえで、グデッとした姿を見せているのかもしれません。

また、猫は体の調子が悪いときやストレスを感じているとき、人目につきにくい静かで暗く、狭い場所で丸くなって寝るなど、休み方の工夫も欠かしません。ベストパフォーマンスを発揮するための休息と、具合が悪いときの休息をしっかり分けている猫は、天性の休み上手といってもよさそうです。

ヒトが、猫のように毎日14時間寝るのは難しいけれど、限られた時間の中でどうすれば心身を効率よく休められるのかを考えると、猫の休息方法には真似できるところがある気がします。例えば、猫が自分にとって居心地のいい場所を見つけて寝るように、温湿度といった寝室の環境や寝具を整えたり、快眠アイテムを使ってみたりすることで眠りの質が高まれば、疲れやそこからくる不調の改善に役立つのではないでしょうか。

今日も猫にならって、マインドフルな1日を。

 

マインドフル猫 猫の睡眠習慣にならう、心と体の休め方
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文・写真/高木沙織
編集/吉川明子

 

前回記事「猫の運動会に学ぶ「ストレス耐性」の高め方【マインドフル猫】」>>

 
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