肌に色香が匂い立つ50代の象徴って誰?

というより、匂い立つような色香は、若過ぎたら無理。やはりそれなりの人生経験を積んできたから醸し出せる気配の美しさなのではないかと思うからこそ、色気のある肌は50代からのもの、と言いたいわけです。
たとえ目尻にシワがあっても、法令線が目立っても、肌から香りのように溢れ出る色気では若い肌に負けない、 そういうものなのではないでしょうか。

 

じゃあ誰の肌? と言うのなら、ちょっと意外かもしれないけれども、石田ゆり子さんの肌。ここで言う色気は、あくまで肌から湧き上がるもので、わかりやすい露出や仕草に宿るムンムンする色気とは全く異なるもの。真逆の現れ方をするといってもいいほど。
そもそも“化粧感”のようなものは、大人の肌においては決して色気にはつながらないからなのです。
大人の肌なのに、化粧感がなく、むしろとても素肌っぽい印象なのに何だかみずみずしい、言うならば“お風呂上がりの肌”にこそ大人の色気が匂い立つと言えるからなのです。

また「艶やか」と書いて、「アデやか」と読むように、ツヤそのものは確かに色っぽいけれど、イマドキのベースメイクで作るようなツヤっつやの肌は、やはり作りすぎていて色気にはつながらない。

だからこそ、石田ゆり子さん。CMはもちろんのこと、ドラマや映画でも、全く化粧感を感じさせない、スッピン風の肌でも、くたびれた印象も感じさせない、頬にそれこそ“つや玉”をほんのり浮き上がらせた肌は、文字通りお風呂上がりのよう。