今はSNSでだれでも情報を発信できる時代。あなたが知りたかった情報は、誰かがもうネットの海で発信しているかも。本特集は、ミモレ編集部から「新たな視点を得ることができる」「癒しになる」「知らない世界のリアルがわかる」情報をSNSで発信し、密かにバズっている人=「バズり人(びと)」さんのSNSアカウントをご紹介します。

第五回は、英語の各国の発音・アクセントの違いを再現してくれる動画がTwitterやYouTubeで人気の、英語発音マニア&発音コーチ「だいじろー」さんにインタビューしました。


――Twitterで、タイで作った会社を辞めて日本帰国後に英語発音のYouTubeを初めた、と投稿されてましたが、英語発音の動画をアップし始めたきっかけは何だったのでしょうか。 


だいじろーさん:帰国後に無職みたいな状態になっていたので、YouTubeのチャンネルを作って、最初は海外ニュースの解説とかをやって、典型的なYouTuberみたいなことをやっていたんです。でも、ある時、英語の発音に関する動画をアップしたらどーんと再生回数が伸びたんです。
英語の発音に関しては、自分の趣味の世界だったので、「え、これが世間に受けるんだったら、もうこれを主軸としてやっていきたいな」と思って英語発音に関する動画をアップし始めました。

 

――英語発音についてはもともとご自身が興味があって、勉強されていたんですか。

だいじろーさん:そうです。中学生の頃から発音というものがずっと好きで、 英語だけでなく、方言とか日本語の発音についても好きで興味があったんですけど、まさかそれがなんか仕事、芸になるとは思ってなかったんですよね。

――日本語の発音もお好きなんですね。ちなみに日本の方言で面白いなと思っているものはありますか。

だいじろーさん:僕、生まれも育ちも北海道なんですけど、母が佐賀県出身で、父が秋田県出身なんです。で、子どもの頃から、母親が佐賀の人と話す時に、言葉のスイッチが切り替わってイントネーションが変わるところにときめきを感じていました。佐賀弁って北海道弁と全然違うので。今だに佐賀弁を聞くと温かい気持ちになれますね。

学校でも、友達一人一人の発音やイントネーションが少しずつ違っているのを感じて、いろんな発音があるんだな、と思っていたんです。
で、僕は北海道弁があんまり定着しなかったんですね。だけど僕の兄は、もうごりごりの北海道弁をしゃべる、というように家族の中でも発音の身につき具合が違うんだな、ってことを思ったり。 特定の発音というよりも、世の中にはいろんな発音があるんだなって興味を持ちました。

――家族の中でも発音の差があるっていうのが面白いですね。

だいじろーさん:そうですね、兄は北海道ごりごり、僕と姉はちょっと東京に流されているのか知らないですけど、 ちょっと東京な感じのしゃべり方なんです。

――その差に気づけるのもすごい気がします。続いて、だいじろーさんの動画で人気の、各国の発音・アクセントの違いシリーズについて、国や地域ごとの特徴や、違いっていうのをざっくり教えていただけますか。

機長アナウンス 各国の特徴の違い編

だいじろーさん:英語圏では「ここの国の人はこういうしゃべり方をする」といったキャラ設定みたいなものがあるんですよ。
アメリカ西海岸のカリフォルニアだったら、いわゆる日本人が想像するアメリカ英語で、喋るのがゆったりしていて、ちょっとバカっぽくて「ギャル英語」みたいな感じ。
アメリカ東海岸のニューヨークだと、まず早口で冷たい。サバサバしている。で、イタリア系の移民がニューヨークに多いから、イタリア英語っぽい感じの喋り方をする、といったステレオタイプが英語圏にはあるんです。実際にそうかということはちょっと置いといて。

イギリスは賢そうで皮肉ばかり言っている。インドは巻き舌が強くて連打する。
日本人だったらメガネかけてカメラ持っているみたいな感じで、その国ごとのステレオタイプがあるんですよ。

 
  • 1
  • 2