最近モヤモヤした「連なって出てくるウェットティッシュ」


──最近モヤモヤしたことはありますか。

板倉:笑いにならないやつだったらいくらでもあります。例えばウェットティッシュって、連なって出てこなくてよくないですか。何であれ、連なって出てくるわけ。

──1枚出そうと思ったら3枚ぐらい出てきますよね。

板倉:連なって出てきちゃったそいつを、元のケースにねじ込んで、密閉しないといけない。連なってくんじゃねえよってイライラします最近。ひどいときなんかもう万国旗みたいな感じで出てくるから。あれ策略なのかなと思うんですけどね。いっぱい使わせて買わすっていう。

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──消費が早まるみたいな。そういう「なんだよ」っていうモヤモヤは、例えば結婚式のマナーとかブラック校則とかそういう方には向かないんですか?

板倉:まあ、そういうシステムっていうのは誰かがね、どっかにライン定めなきゃいけないものだから。ムカついても、少し考えれば、大体そういうものかなってなってくるというか。

 

──気になるポイントと気にならないポイントの基準がかなり独特ですね。

板倉:気にならないモードのときに、めっちゃO型っぽいねって言われますね。あと最近引っかかるのはニュースとかで、濁点を取り始めてること。「河川敷」のことを「かせんしき」とか言うじゃないですか。もう気持ちわりいなぁって。うわ、今「研究所」のこと「けんきゅうしょ」って言ったよ! って。「松阪牛」を「まつざかぎゅう」って言っても、間違ってるとしてもみんなそれでわかってたんだからいいじゃん。「まつさかうし」ってなんだよ。そこまで取ります濁点? いや、「河川敷」を「かせんしき」にするんだったら「下敷き」のこと「したしき」って言えよって思うんですよ。なんかダブルスタンダードが気に食わないのかもしれない。

 

──以前インタビューで「僕のモヤモヤはメディアが嫌う方向の話になっちゃうので」(新R25「僕はイライラしたまま死ぬ」インパルス板倉に“創作の源”をきいたら、想像以上の鬼才ぶりだった)とおっしゃってましたよね。モヤモヤを抱いても、いわゆるコンプラ的に引っかかるから言えないという感じなんですか?

板倉:そういうわけではなくて、単純にやっぱり人が引くことをわざわざ言うのはちょっとね。こういう商売ですから。おじいさんになったらめっちゃ言うかもしれないですけど、「死ぬまでに全部言ってやる」って。でもそのときはもう血の気もないかもしれないですね。