家計簿はつけなくてもOK。完璧を求めすぎると逆効果になることも


● 家計簿をつけること自体が目的にならないよう注意
● 家計簿で管理するのなら完璧を求めすぎない
● 費目は細かくせず、管理しやすい仕組みを作る

 

節約を続けるためには、必要以上に自分に厳しいルールを課さないことが大事です。家計簿もまさにその通り。苦手だったり続けるのが難しいと思うのであれば、つける必要はありません。よく目にするのが、家計簿をつけることが目的になってしまう人。収支が1円でも合わないと気になってしまうなど、記録自体に完璧を求めすぎて、家計の管理や節約といった本来の目的が見失われているパターンです。几帳面すぎる人は、逆に家計簿に向いていないかもしれません。

一方で、家計簿を続けられる人の多くは、けっこうざっくりと記録しているようです。多少金額が合わなくても、だいたいの支出や大枠の収支などを把握できれば、家計簿で管理しなくてもOKです。

家計簿をつけるのなら、費目はあまり細かく分けず、とくに支出が多い費目だけ細目をつけるというのでもいいと思います。たとえば、お酒を飲むのが好きな人なら、「食費」のなかに「お酒」を別立てし、お酒の予算枠を決めておきます。家計簿を続けるためにも、自分が管理しやすい仕組みを作っていけるといいですね。

 

著者プロフィール
和田由貴(わだ ゆうき)さん

消費生活アドバイザー。家電製品アドバイザー。食生活アドバイザー。暮らしや家事の専門家として、幅広い分野で活動。「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに、日常生活に密着したアドバイスを得意とする。私生活でも2人の子を持つ母で、現役の“節約主婦” でもある。『あさイチ』『羽鳥慎一モーニングショー』『ひるおび』『ホンマでっか!? TV』をはじめとした数多くのワイドショーや情報番組に出演し、講演、執筆活動なども精力的に行っている。また、環境カウンセラー、省エネ・脱炭素エキスパートとして環境問題にも精通している。

 

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写真/Shutterstock
構成/さくま健太