SNAP、今日のコーデ、特集などで紹介する等身大ファッションに多くの共感が寄せられているブロガー山根亜希子さん。先日50代を迎えたことでファッションに対する心境の変化はあったのでしょうか。今回は「色」にまつわるお話です。
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なんとなく……じゃなく、意志のあるコーディネートがしたい。そのはじめの一歩が「ピンクのワントーンコーデ」
「最近のファッションに対するいちばんの変化は、”色”を着てみたい！ しかもワントーンで！ と思ったことです。そのきっかけは、この特集でもスタイリングをしてくれた室井由美子さんが着ていたピンクのワントーンコーディネートにひと目惚れしたから。
好きな色は黒・紺・グレーで、40代で淡いベージュなども着るようになり、たまにロイヤルブルーやグリーンなどの色を着ることはあっても、服でピンクという選択肢はありませんでした（おやつでピンクはよくあります）。”妄想ショッピング”という以前参加していたミモレの連載の中ですら、ピンクを選んだことはなかったような気がします。それくらいなじみのない色なうえに、ワントーンで着たいだなんて、一体どうしたんでしょう、私。
これまでもグレーや白、ベージュなどの淡い色でワントーンコーディネートをすることはあったのですが、それはなんとなく素敵に見えるし、なんとなくまとまって見えそうだなと思っていた節があった気がします。嫌いじゃないし、いいなと思って着ていましたが、もっと自分の意志を持って服をコーディネートして着られる人になりたいと思うようになってきました。そのはじめの一歩であり、はっきりと思うきっかけとなったのが「ピンクのワントーンコーデ」だったわけです。色はもちろんですが、それ以外でも”着たい！”と思ったら、その気持ちに蓋をせず、素直に挑戦できる自分でいたいし、ちゃんと自分でコーディネートをできるようになりたい。私の50代ファッションのいちばんの目標かもしれません。
さて、着てみての感想は……慣れなくて照れる部分はあったけれど、撮影スタッフの皆さんの”いいね！”という声に安心しました（笑）」
「山根さんからの”ピンクのワントーンコーディネート”というのは意外なリクエストでしたが、理由を聞いてなるほど山根さんらしくて素敵だなと。しかも私のコーディネートがきっかけだと聞いて、スタイリスト冥利に尽きるなと嬉しく思いました。さて、今回のピンクのコーディネート、少し変化をつけて、スカートはピンクとも近く、なじみのいいパープルに。色味をまとめたコーディネートのときは素材に違いがあったほうがいいので、今季らしいフリンジスカートを選びました。バッグやアクセントになるヴィヴィットなピンク、足元には抜け感が出る白を。ポジティブにファッションを楽しみたい！ その気持ちを大切に素材や色使いも遊び心を感じさせるスタイリングにしました」
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撮影／須藤敬一
スタイリング／室井由美子
ヘア＆メイク／シバタロウ（p-cott）
構成・文／幸山梨奈
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