40〜50代のミドル女性が抱える悩みやリアルな本音を探る『ミドルエイジのほんとの本音』。
今回のテーマは「大人の恋愛」です。「いい年して恋愛? 仕事に家事に育児にプライベート、忙しすぎて考える暇がない」、「結婚して随分経ったら夫婦仲なんて冷めて当然」。そんな声も聞こえてきそうですが、本当のところはどうでしょうか? ミドル女性たちの本音に耳を傾けてみましょう。

※『ミドルエイジのほんとの本音』は会員数10万人の女性メディアmi-molletの読者コミュニティ〔ミモレ編集室〕が発信する連載です。今回はメンバーのShokoが担当しました。

Shokoさん
離婚後しばらく一人暮らしを満喫していましたが、昨年末から彼と同居をはじめ、アラフィフ同士の新生活を楽しんでいます。

 



夫婦関係は「凪」。恋愛から移行する穏やかな愛の形


今回一番多く寄せられた意見は、夫婦生活の中で恋愛から穏やかな家族愛、同志愛に移行したというものでした。時間の経過に任せるだけでなく、家庭を営む上での難局を乗り越えるためにお互い努力を重ねた結晶のようでもありました。

本音その1
「夫婦生活は絶賛凪いでいて普通に楽しい。夫に対して恋はないけれど愛はある。家事や仕事、子を育て、親を看取り、お互い相手を思い考えながら気持ちを育ててきた。最初の『好き』という気持ちだけではとっくに終わっていた」

「普通に楽しい」というのが一番の理想では? と羨む声も上がりました。凪いでいる状態は常にメンテナンスをしながら関係を築き上げてきた賜物と言えそうです。
 

本音その2
「彼と一緒にいたいというより家族を作りたいと思って結婚したので子育ての責任を重く感じる。子供中心の生活のため夫に感じていた『恋人や異性への愛』は家族愛・同志愛へ変わった。子供が自立しても家族というチームで夫と協力して生活したい」

家族というチーム作りをする同志が夫であるというご意見。恋愛から形は変われど夫婦、そして家族への愛が揺るぎのないものとして感じられます。

 


ミドル世代になっても心が揺れるときはある?その時どうする?


ここまで強い関係性を育んできた夫婦愛の姿を見てきました。さて、様々な経験を積んだミドル女性はみな同様にどっしり構えているのでしょうか? 人の感情とは内に外に揺れるもので、そこに年齢や経験は関係がないのでは。心の機微を見つめてみましょう。

本音その1
「夫のことは大切で、長年一緒にいてトラブルもなく過ごしている。ただ、一回り以上若い男性に告白されたことがあり、一瞬心が揺れた。そのままフェードアウトしたが冷めているはずの自分が動揺したのが意外な発見だった」

似たエピソードは複数の方から寄せられました。長く安定した生活を送っていても、人との関係には予期しないことが起きるもの。そして、自分でも意外に思うような心の動きをしてしまうもの。自分の気持ちをつぶさに感じ取れる冷静さがあってこそ、このようなコメントが書けるのではないでしょうか。
 

本音その2 
「周りからは仲良く見える普通の夫婦だが、もう夫によりかかることも甘えることもない。誰かに寄りかかりたかったわけではないが、もし本当につらい時自分を理解してくれる人がいたら寄りかからない自信がないかも。勿論ぐっとこらえますが、こんな風に考えるようになったのは子供が独立したから」

子供の独立に際して夫婦関係を見直したくなる方も何人か見られました。これからずっと夫婦二人の生活が続くの? 経済的な問題で別れられなくても、一人で生活するシミュレーションを始めた方たちもいるようです。

 
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