シルクサテンのとろんとしたブラウス/パリッと洗われた白のコットンシャツ、ふわふわのモヘア/無骨なウール……。洋服であれば、どんなアイテムと合わせればコーデがまとまるのか判断できるのに、肌やリップだと途端に難しく感じる。そんな雰囲気があるのを感じることがあります。ツヤ肌かマット肌か、ツヤリップかマットリップか。なんとなく選んだらチグハグになってしまう、みたいな。でも実は洋服と同じように選べばいいのではないでしょうか。大枠の流行はもちろん大事ですが、大人になってきたらポイントは、「自分はどっちの人なのか」にあるんじゃないかと思うようになりました。今週のお助けコスメはこちらです。 


エレガントなのにカジュアルでいられる。ファッション好きのデパコスブランド


お洋服の光沢とコスメの光沢は、実は似ている気がします。ツヤ肌にツヤリップは、とろみブラウスをとろみパンツとコーデして、エレガントに着ることが日常というセレブな方にはとてもしっくりくる組み合わせなのではないでしょうか? もしくはデニムショーパンにビキニトップが似合う、露出した肌がアクセサリー代わりなマダムのイメージです(結局セレブでした)。逆にマット肌にマットリップは、例えば光沢を抑えたパンツスーツが日常着であるような責任ある役職の方にお似合いになる気がします。なんでこんなことを言い出すかというと、ジバンシイはこういうお洋服を見る観点でコスメを出しているな、といつも感じるから。

ジバンシイにはいくつかリップスティックがありますが、「シルキー」はややツヤ、「ベルベット」はマットです。この「ルージュ・ジバンシイ・ベルベット」は「パウダリーマット」と公式表記があります。リップの上からさらにお粉をはたいたようなマット感です。そういえば、シルクもベルベットも服地の呼称ですね。

だから、ファッションが好きな方にはジバンシイのリップがハマると思うのです。……そんな人はとろみシャツをウールパンツやデニムにだって合わせるでしょうし、お仕事だからといってスーツではなくキレイめなTシャツにジュエリーで働いたりもする。だから、「ツヤ肌×マットリップ」か「マット肌×ツヤリップ」、たいていはこの二択でいいんです。むしろ全身決まりすぎると、妙な貫禄が出てしまったり、なんだか若づくりになってしまったりするミドルエイジ。積極的にツヤとマットをミックスするのがいいと思います。そんなお年頃に、この上品なマット感がとてもしっくりきました。 

私は肌がド・カジュアルでして、崩れたくないところ以外は粉で押さえていません。「ツヤ肌にマットリップの人」、もっと言うなら「ツヤ肌でいるためにマットリップの人」です。デニム(ツヤ肌)にジャケット(マットリップ)を合わせるようなイメージです。(リップ以外、左右でメイクは同じ)

マット肌にツヤリップもおしゃれだし、そういう流行がめぐってきたらそっちに変えるかもしれません。でも、しばらくは肌はツヤ(年齢肌のアラも光で飛ばせるし)、リップはマットを基本にしていこうと思います。最後に色の話ですが、この秋発売の、この【15ヌード・アンブレ】は主役にも脇役にもなれる絶妙な色で、大変気に入っております。よろしければお試しになってみてください!

 


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