モデルとして、テレビ出演やラジオパーソナリティとしても活躍中の浜島直子さん、愛称“はまじ”。彼女がファッション、ビューティ、ライフスタイル、さまざまなジャンルで新しい自分を発見していく連載です。もうすぐ12月。忘年会、新年会、帰省、クリスマスなどイベントごとが増える時期。そうすると手土産や贈り物を用意も必要になってくる……ということで、モデルはまじがいつもInstagramをチェックしているという雑貨コーディネーター・オモムロニ。さんと贈り物について考えています。

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手土産、贈り物は「中年の楽しみ」であり「コミュニケーション」の手段


はまじが贈り物について教えてもらったのは……
雑貨コーディネーター・オモムロニ。さん

 

オモムロニ。●雑貨コーディネーター。2000年代からおすすめの日用品や手土産などを紹介するブログをスタート。現在は、⽇⽤品、⽂具、スイーツなど、手土産や贈り物に関するコラムの執筆するほか、セレクターや商品企画なども手がける。著書に『DAILY GIFT BOOK 気持ちが伝わる贈りものアイデア』(⽂藝春秋)がある。雑誌 「&Premium」にて 『&TRIED IT』を連載中。Instagram:@omomuroni
 

オモムロニ。:はまじさんは手土産や贈り物するのは好きですか?

はまじ:贈るのもいただくのも好きですね。相手のことを考えて選ぶのも楽しいですし、そうされていると思うと、いただくときは本当に嬉しくなります。

オモムロニ。:まさに私もはまじさんと同じ! 贈り物って、そのアイテム自体はもちろんですが、実はそれ以上に相手のことと考えて選ぶということ自体がプレゼントなんですよね。だから、私は贈る物にルールはないと思っています。マナー本などを読むと「靴下は踏みつけるものだから贈り物にはNG」と書いてあることもあるんです。

はまじ:そうなんですか!? 私はきれいな色や履き心地のいい靴下をもらったらうれしいいなあ。冬は特に足首を冷やすのは健康にもよくないから、靴下にはそんな気遣いも感じます。

オモムロニ。:そうなんです。もちろん相手との距離感や関係性にもよるとは思いますが、そこにちゃんと相手を考えての理由があれば、贈り物にNGってないなと思っていて。相手を気遣って選ぶこと、あげたときに生まれる会話などを含めて、「贈る」というのは物の力を借りたコミュニケーション。年齢を重ねると仕事仲間やママ友など、さまざまな距離感のコミュニティができてくるから、より必要だし、贈り物って頼れるんです。

はまじ:そうですね。距離が近い家族にも、ちゃんと形にして感謝を伝えるためにも贈りたいと思う気持ちは年々強くなってきているかもしれません。

オモムロニ。:学生の頃って手土産や贈り物ってあまりなかったですよね? ホームパーティというよりはみんなで買い出しして飲み会だったし、日々会っているから、わざわざアイテムを使ってコミュニケーションを取る必要もなかった。そう考えると、手土産や贈り物って、年齢を重ねたからこその楽しみなのかな。

はまじ:本当ですね。贈り物は中年の楽しみってことなんですね! 私の場合、相手を思って選ぶのはもちろんですが、それと同時に「これよかったよ~!」をシェアしたいというか「このおいしさ、みんなにも体験してほしい……!」という思いはわりと強いかも(笑)。あれ? これだと自分の気持ちを押しつけるおせっかい!?

オモムロニ。:(笑)。贈り物は自信を持って相手に勧められるものがいいと思うので、そんなことはないと思います。でも、むしろ贈り物は、自分の思いをシェアしたい! くらいがちょうどいいですよ。私の場合、贈り物は「あげっぱなし」がベスト。贈った相手に「何か必ず返さなくちゃ!」とプレッシャーになってはいけないなと思っています。だから、はまじさんのように「おいしいからどうしても食べて欲しくて!」のほうがもらう側も気持ちの負担にならないんじゃないかな。

はまじ:なるほど! 「あげっぱなし」いいですね。本当にそうで、お返しが欲しいわけではなくて、本当にあげたいだけなんです(笑)。

オモムロニ。:実際に私の周りで聞いても「あげたいだけ」という方、多いですよ。もちろんいただいたら嬉しいけれど、実は贈り物の醍醐味は「選ぶ時間」だったりするんですよね。だからこそ、必要以上に仰々しくしないのがポイント。丁寧にラッピングされていると、それだけできちんと感や高級感が出てしまう。だからあえてラッピングしてもらわず、アイテム自体をショッパーに入れてもらうだけにしてもらうことが多いです。包装を開いている時間ってこちらも「気に入ってくれるかな」とドキドキしてちょっと気まずいときもあるから、ショッパーを覗くだけで中身わかるほうがこちらもラクというか(笑)。

はまじ:それはいいアイデア! それに最近はパッケージ自体が可愛かったり、凝ったデザインになっているものも多いですもんね。

 
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