自分が先輩と呼ばれる年齢になっても想像以上に楽しかったこと


——今年、イモトさんはTBSの『マイ・セカンド・アオハル』で約4年振りにドラマ出演しました。久しぶりの俳優業でどんな刺激が得られましたか?

イモトアヤコさん(以下、イモト):お芝居は本当に久しぶりだったので、最初はめちゃくちゃ緊張しました。私が演じる根村眞子さんは、正社員として働きながら、私生活では悠々自適な実家暮らしを謳歌している人なんです。結婚や恋愛にはあまり興味がなくて、誰かと自分を比べて落ち込むこともなければ、誰かに自分の考えを押しつけることもない。本当に憧れちゃうくらい素敵だと思うし、眞子さんを演じていると自然と大らかな気持ちになっちゃうんですよ。だから撮影現場でもリラックスして過ごすことができました。

 

——これまで出演されたドラマの中でも、今回はメインキャストの平均年齢が圧倒的に若かったはず。居心地は良かったですか?

イモト:20代中心の現場にポンッと入ることになり、それが想像以上に楽しかったんです。休憩時間も積極的にコミュニケーションをとっていて、会話をしていると自分の同年代とは違った価値観に触れられるし、世間で流行っている楽しいモノゴトを教えてもらえるし、なんだか若々しい生命力を吸収できるし……いいことだらけ! これまで私はプライベートでどちらかというと年上の方と会うことのほうが多かったのですが、もう自分が先輩と呼ばれるような年齢になったので、今後は年齢が離れた若者とも接点を持つようにしていこうと思いました。

 


——「面倒臭い先輩と思われたくないから」と、あまり年下の後輩と関わらないようにしている人もいますよね。

イモト:気持ちは分かります。私も相手が年下だと緊張しちゃうんですよ。嫌われたくないですからね……。でも、今後自分の年齢が上がると年下になる方が増えて行くので、年下の方とも仲良くなれたほうが楽しいと思って。いろんなギャップに戸惑うこともあるかもしれませんが、そういう経験をすることも大事ですよね。