ついていっていい人かは「目」を見ればわかる!


ー​ー上京した初日にスカウトされたそうですね。モデルになりたくて上京する人はたくさんいると思うんですけど、初日にスカウトされるってなかなかないですよね。

ギャビー:スカウトされに行きました。109の前を、かわいい格好してずっと歩いたんです。変なキャッチとかあるじゃないですか。そういう人を見る目は、多分幼少期に教えてもらってました。それまでに本当にすごくいろんな経験をしたから、東京でちゃんと人を選ぶ方法を学べたんだと思います。ついていっていいかどうか、目でわかるんです。
 

 


雑誌が廃刊! 「終わった」じゃなくて、「次のステージに行ける」


ーー念願の雑誌の専属モデルになった後、立て続けにふたつの雑誌が休刊して、しかもその後所属していた事務所が解散したそうですね。普通だったらもう、お先真っ暗っていうか、どうしたらいいんだろうって、腐ってもおかしくないと思います。

ギャビー:腐っていく人もたくさん見ました。雑誌の先輩たちが辞めた後、どんな道を行くのか日頃から見ていましたが、正解がなかった。もう一旦、自分の感覚を信じるしかないと思ったんです。元々、ちっちゃい頃から、ここにいたくないという思いが強くて、すごく苦しい環境にいたから、明るい方向を見ることで、現実の苦しさをごまかしていたところがありました。

 

ギャビー:だから、「(廃刊で)終わった、私のモデル人生」ってよりは、じゃあ次に行けるんだ、何年かけて次のステージにいけるんだろうとか、すぐ次を見てた。だからはやく動けたのが良かったのかな。そのまま動かずにいたら、ここまでこれなかったかもしれない。
専属モデルをしていた『Happienuts』が廃刊になった時、「ギャルブームが衰退」って言われていたんです。だから、ギャルじゃ駄目なんだって思っちゃって、一度保育園で働きながら、2年ぐらいかけて自分の系統をちょっと大人に持っていって、そこから『JJ』に行こうって思って、行ったりとか。
※2004年11月に創刊したギャル系ファッション誌。

そうやって時代の変化に合わせて動いてみたものの、今となっては、もう個性を貫くことが一番強いから、時代に合わせにいくっていうスタイルは正解じゃないな、と学べました。でも、その努力があったから、『JJ』に行けたのかもしれない。本当に、正解がないんです。