ファッションエディターの発田美穂さんが、大人世代におすすめしたいアイテムやコーディネート術、テクニックをご紹介します。
 

 


GWでしたね〜。みなさん、ゆっくり休めましたでしょうか? インスタなどを見ていると、海外旅行に出かけた方も多いようでしたね。そんな中、私はひたすら家でのんびり過ごしました。『ワンダフルワールド』→『涙の女王』を観たり、キッチンの片付けをしたり、テレビ台の中のカオスだったDVDとBlu-rayのコーナーを整理したり。家の中の懸案事項が解決して、大層疲れましたが気分はすっきり。

というのも、我が家は次男が小6でして、中学受験をする予定なので毎日講習だったのです。つまり、毎日お弁当作り。そして、中3長男も友達と遊びに行けばいいのに、家でずっとダラダラしているもんだから、昼からボリュームのあるものを作る必要があり。ということで永遠にご飯を炊き、肉を炒め、茶色いおかずを作っておりました。

そして、もうひとつの懸案事項だったベランダの観葉植物を買いたい! ということで、練馬にあるオザキフラワーパークに行ってきました。私は練馬区寄りの杉並区育ちなので、ここは昔の、いわゆる園芸センター時代から親と何度も行ったことがある場所。しかし、今ではちょっとオシャレに変身いたしまして、遠方からも植物好きが訪れる東京西地区のオアシスになっているのです。

 
 
 
 

なにしろ1年の中でも最高の季節ですから、それはそれは花も木も美しく! 散々迷った末、やっぱり定番ということでオリーブとミモザ、あとはプランター用にバジルやらイタリアンパセリを購入しました。

 

そして、その時に穿いていたのがこのピンクのパンツ! やっぱりこういう鮮やかカラーって、それだけで圧倒的に気分が上がりますよねー。さらりとした肌ざわりで、真夏まで快適に穿ける素材。ウエストがドロストゴム仕様なので、サイズ直しもいらないし! しかもそれがデザインとして活かされていて、可愛いポイントになっているし!

 
パンツ/ステートオブマインド(Sサイズを着用) シャツ/ドゥロワー タンクトップ/ユニクロ バッグ/メゾンカナウ 靴/メゾンマルジェラ

こういった、ヴィヴィッドで強めのカラーボトムスのとき、実は結構コーディネートに悩むと思うのです。私も朝、クローゼットでちょっと、あれこれやりました。というのも、例えば白のTシャツ。もちろん間違いないです。正解コーデ。なんですが、ちょっと色のコントラストが強すぎるというか、真っ白とヴィヴィッドピンクがパキッと主張し合っちゃって、その眩しさに顔がついていかない感じがしたのです。あちこち垂れてきている顔面と服のヘルシーさが合わない。

黒Tシャツも、それはそれで、やっぱりコントラストが強いし、ちょっと迫力が出過ぎてしまう感じ。もしもTシャツだったら、チャコールグレーとかスミクロがあればちょうどよかったのにな〜と思ったのですが、あいにく持っておらず。

で、選んだのが、淡いサックスブルーのシャツ。思い切って、色に色をぶつけていく作戦です。でもこれが意外や意外、他のどんな色よりもしっくりきて、落ち着くのです。これ、ピンクだけでなくて、他の色でも使う手なのですが、私は気がついています。“実はサックスブルーのシャツが無敵説”。そうなんです、サックスブルーのシャツって、イエローにもグリーンにも赤にも、とにかくヴィヴィッドカラーのボトムスならおまかせ! っていうくらいしっくりくる。派手にもなりすぎず、かといって地味にもならず。馴染みつつ、いい仕事してくれるんですよね。

ってことで、カラーボトムスにはサックスブルーのシャツ。これをうわごとのように唱えつつ、婦人世代のみなさまにおかれましては、どんどんカラーアイテムに挑戦していただきたいと思います。
 

構成/幸山梨奈
 

 

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