長谷川博己が、殺人犯をも無罪にしてしまう“アンチ”な弁護士に!
『アンチヒーロー』(毎週日曜21:00〜)

『アンチヒーロー』(TBS系・4月14日(日)21:00スタート)公式サイトより。
あらすじ:“アンチ”な弁護士は正義か悪か。新たなヒーローが視聴者の常識を覆す逆転パラドックスエンターテインメント。
 

「殺人犯へ、あなたを無罪にして差し上げます」

この台詞を聞いた瞬間に、思いました。「あっ、これ絶対に面白いやつ」と。

日本の刑事裁判での有罪率は、99.9%と言われているらしいです。『アンチヒーロー』も弁護士が主人公だし、松本潤さんが主演を務めた『99.9 -刑事専門弁護士-』のように、残り0.1%に隠された無罪の証拠を探し出して依頼人を救う物語なのかな……? なんて思っていたら、まったく違った!

長谷川博己さんが演じるアンチな弁護士は、たとえ犯罪者である証拠が100%揃っていても、無罪を勝ち取ってしまう(ヤバすぎ!)。依頼人の希望を叶えているわけだから、仕事はできるんだろうけど。えっ、そもそもそれっていいことなのか!? ヒーローというより、限りなくダークで危険なことをやっているのでは? しかし、100%の証拠が揃っているのにどうやって無罪に持っていくのか、すごく気になります。

番組の公式ホームページには、「視聴者に“正義とは果たして何なのか?” “世の中の悪とされていることは、本当に悪いことなのか?” を問いかける」と書いてありました。日常生活はもちろん、SNSが発展している現代では、正義と悪がコロコロと入れ替わることが増えている気がします。

たとえば、前日までは“悪”だとネット上で吊し上げられていた人が、朝起きたら“善”に変わっていて。“善”だと言われて守られていた人が、今度は“悪”になっていたり。さまざまな考えに影響されやすくなってしまったいまだからこそ、改めて自分のなかの正義を見直すきっかけを与えてくれる作品になりそうです。

 

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