現地メディアのポッドキャスト番組『The Town』では、「J.Loは自分の人気を過大評価しすぎた」と、この状況を手厳しく分析。また「彼女のアルバムやコンサートへの人々の関心はテイラー・スウィフトのレベルには程遠い。そしてJ.Loにはそこまでのヒット曲はない」とも。さらに番組ゲストは「音楽的には彼女のピークは20年前だった」と語り、「民衆は彼女の音楽よりも私生活の方に興味がある」とコメントしていました。

たしかに、J.Loと言えば派手なファッション&ヘアメイクに華やかな恋愛遍歴ばかりが話題になるけれど、ヒット曲は何かと言われたら、日本人でも知っているような曲はパッと思い浮かばないかもしれません。最初にメディアに注目されたのも、ディディの彼女として、今や伝説になったヴェルサーチェのデコルテが大きく開いたセクシーなドレスを着ていた姿でしたものね。

2000年の第42回グラミー賞で、“ディディ”ことショーン・コムズと。写真:AP/アフロ

ここからは私の持論なのですが、そうやって恋愛や交際相手を芸の肥やしにしてキャリアアップしてきたJ.Loって、恋愛で落ち着かない方がキャリアが上手くいくタイプだと思うのです。

 

今までの恋愛遍歴を見ていると、彼女は好きな男性に意外と合わせてしまうタイプに見えるんですよね。ファッションも結構左右されていて、ラテン歌手マーク・アンソニーとの結婚中はコンサバ感が強くなっていたし、好きすぎる相手や束縛するタイプと付き合っているときは、レッドカーペットのファッションも何だか守りに入っていてつまらないものに。実はベン・アフレックと復縁してから、再びその「つまらない女になる現象」が起きているな〜と感じていたのです。

マーク・アンソニーと、2005年当時。写真:ロイター/アフロ

一緒に仕事をするスタッフの間では、宿泊するホテルに対して部屋の壁を白く塗って百合の花を飾り、部屋中にディプティックのフレグランスキャンドルを置くよう要求するなど「ディーバ(わがままな女性)」と悪名高いJ.Lo。普段の生活では砂糖もカフェインもジャンクフードも摂らないストイックな食生活を信条としているのに、そんな彼女が今では、ベンが大好きなダンキン・ドーナツに一緒に行ったり、タバコ対嫌いなのに喫煙者のベンに外で吸うことは許可していたり。これってかなりストレスが溜まりそう。

自分自身を省みても、気を使い過ぎて自分らしくのびのび振る舞えない相手と付き合ってるときの自分ってイケてない。もしかしたら彼女には、2016年に破局した18歳年下のダンサー、キャスパー・スマートのような、自分が上に立ってわがままし放題できる相手の方が合っているのかも!?

キャスパー・スマートと、2016年当時。写真:Broadimage/アフロ

というわけで、J.Loの3部作が不調な原因は、

・ベンとのカップル売りしすぎ
・恋愛によって本来の彼女らしさが失われている

この2点が影響していると分析します。
とはいえ女優としては、2023年にNetflixで配信されたスリラー映画『The Mother』がヒットし、現在も米ニュージャージー州で新作映画を撮影中。ファンたちは彼女の音楽よりも演技の方に惹かれている、ということかもしれませんが。

ロマンティストで恋愛体質、そして完璧主義であるJ.Lo。もしかしたら結婚するよりも、恋愛中のロマンティックで夢を見ていられる状態の方がハッピーでいられるタイプなのではと、バツイチの私は勝手に思ってしまうのでありました。

 

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