センスを感じる名ゼリフ(迷ゼリフ)ランキング

©2024『マッチング』製作委員会

全体的にシリアスで殺伐としているのに、ツッコミどころ満載で面白要素も多い(と筆者は個人的に思っている)『マッチング』。「こいつは何を言っているんだ!?」と思うセリフも多くて、内田英治監督のセンスを感じます。

ということで(?)独断と偏見による名ゼリフランキングを発表します。みなさんの好きなセリフも教えてほしいです!
 

 


第1位 影山「すくすく育ちやがって」


輪花に自分の正体を明かしたあと、彼女に接近して放ったセリフ。この場面でこのセリフが出るの、面白すぎない?? とちょっと愉快な気持ちになってしまいますが、彼が育った環境はすくすくとはほど遠かったんだなぁ……と思うと切ない気持ちにもなります。でもやっぱり面白い……。
 

第2位 吐夢「ピースフルなファンのようなものです」
 

輪花に対して、自分の立場を表明する吐夢のセリフ。「何言ってんだこいつ」「ピースフルなファンとは」と総ツッコミを入れたくなります。と同時に、いちオタクとしては「ピースフルなファンでありたいものだな」と謎の共感をしてしまいました。実際に吐夢がピースフルかどうかは置いておきましょう。
 

第3位 節子「気づいたの。この人と一緒に暮らすことは、〇〇さんと暮らすことなんだって。この人を愛することは、〇〇さんを愛することなんだって」 

※物語の核心に触れ過ぎるため一部伏せ字

マジで何を言っているのかわからないです。なのに何だか哲学じみていて、深い気もしてしまうから怖い……。表情や仕草も相まって、恐怖が際立ちます。ああ、完全にこの人は別の星に住んでる人なんだな……と思うほど常識が通用しない人なのが伝わってきました。その後の吐夢のセリフも一緒にお楽しみいただきたいです。
 

第4位 吐夢「僕の光は、輪花さんの中にしかありませんから」
 

全体的に「こいつは何を言っているんだ!?」というセリフが多い中、個人的に大共感してしまったのがこのセリフ。輪花に光を見出しているわけではなく、いわゆる”推し”の定義を自分の人生に射す光だと解釈している人間なので、その気持ちはわかる気はしました(ストーカーをする気持ちはわからないけれど)。


第一報からずっと楽しみにしていた映画『マッチング』。試写のあと公開後も何度も観て、複数の記事を出しました。本当に何度観ても面白い作品で、制作陣・キャスト・宣伝・観客すべてが作品を愛し、盛り上げようという熱量をものすごく感じていました。この記事でみなさんとその熱量をあらためて共有できたらうれしいです。

願わくばもうひと盛り上がりさせたい、まだまだ映画『マッチング』を応援し続けます!
 

『マッチング』

出演:土屋太鳳
佐久間大介  金子ノブアキ
真飛聖 後藤剛範 片山萌美 片岡礼子
杉本哲太 斉藤由貴

監督・脚本:内田英治
原作:内田英治『マッチング』(角川ホラー文庫刊)
音楽:小林洋平
共同脚本:宍戸英紀
主題歌:Aimer「800」(SACRA MUSIC / Sony Music Labels Inc.)

製作:『マッチング』製作委員会
制作・配給:KADOKAWA
公開:2月23日(金・祝)

レーティング:G
©2024『マッチング』製作委員会
 
文/ぐみ
構成/山﨑 恵
 

 

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