自分からサヨナラしなければ、ライブ会場や映画館で思わずTシャツを買ってしまうミーハー心は終わらないのね……。

本日は、ライブ会場で買うTシャツのお話。

大好きなTシャツは、そろそろ『禁区』? by大森葉子_img1
パンツのワードローブ、デニムか黒パンツがほとんど。このパンツはややハイウエストでクロップド丈(たぶんツンツルテン丈なわけではない、と信じたい)が気に入って購入し、愛用しています。とりわけ、このショート丈のトレンチと合わせる着こなしバランスがお気に入りです。
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「白T×黒パンツ」は、「白T×デニム」と同じくらい登場頻度の多い、私の中でテッパンの組み合わせです。靴をスニーカーの他、レースアップのエナメルシューズかローファー、真夏はスポーツサンダルを合わせることが多いです。


私は、ライブ会場で売られているアーティストTシャツには昔から目がありません。おそらく最初におこづかいで買ったのは、高校生の時。マイケル・ジャクソンのライブで買ったものだと記憶しています。それ以降、大好きなアーティストのライブやフェス会場、さらには美術展や展覧会や映画館なども同様に、物販コーナーでは必ずTシャツをチェックし続けています。とはいえ、その度に購入していてはキリがありません(と途中で気がつきました苦笑)。そこで、以下の4項目を瞬時にジャッジするようにしています。

①アーティスト(or作品)が好き 「私は●●が好き」と宣伝しながら歩いているようなものなので、やっぱりそのアーティストが好きかどうかはとても大切! どんなに好みのデザインであっても音楽性(or作品)に共感できなかったら購入はしません(キッパリ)!

②ロゴやイラストのデザインが好き ライブ(or作品)は最高なのに、Tシャツのデザインは(自分にとっては)今一つ……という場合も多々あります。思い出のために購入という買い物はタンスの肥やしを増やすだけということが長年の経験でわかっているので、すっぱり諦めます。

③素材感&シルエット 日常生活(特に仕事の場面)で着るに耐えうるクオリティであるかをしっかり吟味します。ロゴやイラストデザインがいくらツボに入っても、ここはシビアにチェックしたところ。「せっかく来たのだから何かを買って帰りたい」と思うファン心につけこんだ粗悪なものが(今ではほとんどなくなりましたが)時にまぎれています。

④適正価格かどうかをジャッジ インディーズバンドのライブなどではTシャツ(物販)が彼らの大切な収入源になっている場合がほとんどなので応援の意味をこめ、多少割高に感じても購入することはあります。が、基本的にはTシャツのクオリティ自体(③)が価格に見合っているかどうかは冷静にジャッジ。

この日に投入したTシャツは、上記の4点をクリアした一枚。(ライブ会場で購入するアーティストTシャツではありませんが)新作映画の公開に合わせてジャーナルスタンダードがコラボしたTシャツです。映画に感動した余韻をひきづったまま、その帰り道に店舗に立ち寄り、①~④の項目をジャッジし、即購入しました。長年の鍛錬(!?)のせいか、このジャッジは同行者が驚くくらいのスピードで行われます(笑)。

さて、私が着用しているTシャツは、いったい何の映画とコラボしたものか、お分かりでしょうか? 

分かった方はきっと私と好きな映画の趣味が合う方かと思われます。そう、ファン同士なら、知り合いじゃなくても、言葉を交わさなくても瞬時に思いを分かちあえてしまう……そんなコミニュケーションツールとしての機能も果たしてくれるところが、アーティスト(この場合、映画ですが)Tシャツの最も素晴らしい点だと思っています。

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答えは『T2 トレインスポッティング』です。1996年に公開され、青春映画として世界的に大ヒットしたイギリス映画『トレインスポッティング』。その登場人物の20年後を描いた続編です(20年を経て、監督も主要キャストもまったく同じだなんて、実は驚異的!)。あまりに楽しみにしすぎて、公開初日に爆音上映をしている映画館で鑑賞しました。いろいろなアパレルメーカーからたくさんのデザインのコラボTシャツが発売されていますが、4人の登場人物の名前(ニックネーム含む)が並んでいるというシンプルさ(=コーディネイトしやすさ)に惹かれ即決。この「ファンだけには伝わる」という暗号的なデザインは、ファン心を見事に鷲掴みにするアッパレな表現だな、と♡


ちなみに、この日は寒暖差が激しかったので、Tシャツ、コートにニットも投入していました。このニットはユニクロ×ルメールのファーストコレクションのもの。その時のカタログで、ざっくりストールのように使われているスタイリングがありました。「なんて自由な着方なんだ!」と感動して、それ以来「きっとルメールも許してくれるはず」とかなり奔放に愛用しています。 

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首だけ通した状態でコートの上からON。「それどうなってるの?」な服が元々好きなので、この使い方、お気に入りです。「いや、それ、間違ってるから」と瞬時に思われた方もいるかもしれませんが……どうぞ優しく見守ってください(笑)。
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室内で、肌寒くなったらTシャツの上にON。と言いますか、これが通常の着方です(笑)。袖口を折り返しても可愛いです♡


大好きだった映画の続編で胸を熱くさせながらTシャツを買った私。そういえば、20年前も『トレインスポッティング』のTシャツを買ったっけな、などと感慨深くもなりつつ……もっと大人な服だけを愛せれば、いいのだけれど。それは、ちょっとできない相談ね!

 

『トレインスポッティング』は、映画館で鑑賞した回数がいちばん多い映画なんじゃないかと思います。続編は失敗することが多いので不安もあったのですが……冒頭のシーンで音がガツンと鳴り響いた瞬間に鳥肌が立ち、一気にテンションが最高潮に。その後も興奮が続き、劇中、とある曲のイントロが流れただけで思わず泣いていました(苦笑)。映画自体のおもしろさはもちろん、1作目を観ていた当時の自分、そして、それから20年間の自分を知らず知らずのうちに思い返してしまうという意味で、私にとってはとても感慨深い、いや、深すぎる一本なのでした! 
 

CREDIT :
コート/マルニ この日と同じ
ニット/ユニクロU
Tシャツ/ジャーナルスタンダード
パンツ/メゾン・マルジェラ 
バッグ/イヴ・サンローラン この日と同じ
靴/リーボック

アイコン画像

大森葉子

主にビューティ担当。「今日は夏休み?」と聞かれてしまうほどの“ど”カジュアルと「今日は何かあるの?」と聞かれてしまうほどのデザイン性のある服が好き。ほぼ“一目惚れ”買い派。

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