2017.5.16

軽妙に、めんどくさく……

こんにちは、ミモレの川端です。
先日、遅ればせながら、映画『メットガラ ドレスをまとった美術館』を観に行きました。(詳細は、映画ライター細谷美香さんの記事でぜひ!)

私、アナ・ウィンター様の大大大ファン♡ 彼女のドキュメンタリー映画『ファッションが教えてくれること』のDVDと、バイオグラフィー『Front Row』は、モチベーションが下がった時のカンフル剤として何度も見返しています。©2016 MB Productions, LLC

映画の中で、TVのインタビュアーがアナに「『プラダを着た悪魔』のモデルとして、威圧的と評されがちなことについてどう思うか?」と質問するシーンがあります。

「私は、時間を短縮したいだけ。それが威圧的と思われるのは残念」
というような回答するんですね。シビれます! 確かにジャッジと伝えるのがめちゃ早い。瞬殺ダメ出し。早すぎて切られた側が流血に気づいてないくらい。

菅付雅信さんの『写真の新しい自由』の中で、写真家の梅佳代さんの「松岡修造さんがレストランで5秒でメニューを決めるっていう話を聞いて、生きていく上で何事もジャッジを早くしたいです」という話が出てきまました。発想がアナ様とおんなじだ!(ちなみにうちの編集長も決断と行動がめっちゃ早いっす)

私は、直感で「うーん、なんか違うかも」というところまでは気づいても、「でもこういう経緯だし」、「今さらひっくり返すのは……」とか、それぞれの立場の事情を配慮と、迷ううちにコトが進んでしまう、ということが多々……(汗)。

若い時はそれでしょうがない(その方が良かったり)。

ミモレの中だと下っ端なのでつねに末っ子扱いですが……。「細かくてめんどくさい小さい先輩」側のこともある。

立場があると「ここで私が止めないと誰が止める?」みたいな場面に直面しますね。ミモレ読者の方もきっと、会社でも、家のこと、家族のことでも、自分だけが気づいてしまった「このまま進んじゃダメなこと」っていうのが色々あるかと思います。

アナ様のように、理不尽と言われようと威圧的と言われようとダメなものはダメとその場でサッと言って引っ張らない感じ、すごく憧れます。

10年くらい前に酒井順子さんにインタビューをした時に、「取材してくれる人がどんどん年下になり、緊張しているのを感じて自分が歳をとったことを実感した」という話をされていました。(写真は酒井順子さんの最新刊『an・anの嘘』

年上の女の人っていうだけで、すでに緊張感を強いるもの。(どんなキャラクターや性格であれ)若い人から“めんどうな相手”になっていく。甘んじてちゃんと“めんどくさい人”になっていきたい、と思う今日この頃です。

映画の最後、アナに「この写真がすごくいい」と褒められたスタッフたちの嬉しそうなこと。めんどうだからこそ、褒められたい人、って最高ですよね。

ではではまた〜。