こんにちは、編集・川端です。

元旦は明治神宮へ初詣に。昨日に続けて今日は箱根駅伝を見ながらこれを書いています。東洋、強いですね〜。1年生選手も豊富で来年以降も楽しみです。

昨年は、ミモレ大学の影響もあって、ノンフィクションをたくさん読んだ年でした。女性活用や働き改革が話題になった1年。2017年に読んだ本の中から、特に社会の変化を知り、印象深かったものをピックアップしてご紹介します。

第5位は、内田樹さんの『困難な成熟』

大人になるとはどういうことか、責任をとるとはどういうことか? 内田さんらしいズバッとした回答に胸がすく1冊。

昨年は芸能人や政治家の不倫や、スポーツ界など閉鎖的な業界内でのパワーハラスメントが次々と露呈した年でしたね。

その謝罪や弁明がさらにバッシングの対象になったり、告発した側が攻撃に晒されたり……。
はあちゅうさんの告発で#Metooもようやく日本でも広がりを見せるかと思いきや、TVではほとんど報道されず。それどころか「告発する」者への不寛容さ、風当たりの強さを感じました。

責任を取るとか、正義とはなんだろう、そんなことを考えることの多い年でした。今あらためて読みかえすと「成熟しない社会」への内田先生の分析の深さが実感できます。
読後すぐの記事はこちらに>>

第4位は、『誰がアパレルを殺すのか』。 

 

佐野眞一さんの名著『誰が本を殺すのか』が話題になった2001年。その翌年に私は講談社へ入社しました。書籍、そして雑誌が負のループへ陥っていくのを間近に体験しながら、勤続16年目を迎えるいま、ウェブオンリーのデジタルマガジンの編集部にいます。こうなるとは予想していなかったので感慨深いです。

ミモレのメインコンテンツはファッションです。ファッション業界の変化とこんなに密接に仕事をすることになって、「このままじゃダメだと気づいていながら、変われない、変わらないでいる」ブランドやアパレル企業を目の当たりに。ああ、なんか似てるなあ、同じ道を歩んでいるなあと、末端の私でさえ感じてしまいます。

お正月といったら、バーゲンに行かなくちゃ、あのブランドの福袋、朝から並ばないとなくなっちゃうかな!……あの焦燥感と渇望感はどこへ行ってしまったのでしょう。だって、今このお店で買わなくても、似たような服が格安ですぐ手に入るもの、と思ってしまう悲しさよ。

それでもお洋服を愛し、おしゃれでいたい気持ちに安くないお金を払う精神を忘れずにいたいと思ってはいます。うまく説明できないけれど、ファストファッションも、お洋服のリースも、悪いことだとは思っていないけれど、いい傾向だと思っていない自分もいます。

お洋服の話と同じく、自分でもうまく説明できないのが、なんでお金と時間を使って「本を読むのかな」ということです。

その答えが、この本に書いてありました。穂村弘さんの書評集『これから泳ぎにいきませんか』

「なんでダンスをしないの?」と「なんで本を読まないの?」は同じような質問のようで全然違う、と穂村さんは言います。人は言葉を通じて世界を理解するから、言葉の吸収量が多いほうが人生が豊かになるかもしれない。

歌人でもある穂村弘さんは、本の読み方も独特です。そこに反応するんだ〜!とことばへの感受性にまた感動。

読んだ後、世界を見る目が変わる一冊、一文を多数紹介しています。読みたい本がまたたくさん増えてしまいました。

ああ、なんと語りたいことが多くて、すっかり長くなってしましました、、、。1位と2位についてはもっとしゃべりたいので(笑)、明日へと続けたいと思います。

皆さんの昨年一番、価値観へ影響を与えた本、印象に残った本もぜひ教えてください!

本の紹介のインスタ個人アカウント@batayomuも毎日更新しています。よかったらこちらへもぜひ遊びにいらしてください。