先日募集した「三尋木さんに聞いてみたいこと、教えてもらいたいこと」にたくさんの応募をくださり、ありがとうございました。おかげさまで100件以上の質問が集まりました! 1回目の前回は、三尋木さんがmi-molletだけに語ってくれた独占インタビューを公開しました。2回目となる今回は、みなさんからいただいた質問に答えていただきます!

【三尋木奈保さん インタビュー】40代になって更新したこと、<br />手放したこと【中編】_img0
三尋木奈保 大学卒業後、メーカー勤務を経て雑誌『Oggi』のエディターに。2013年に出版した『My Basic Note:ふつうの服でおしゃれな感じのつくり方』は12万部のロングセラー。現在は雑誌編集のほか、アパレルメーカーとつくるコラボ商品も毎回大人気で売り切れ続出。神奈川県・横浜出身。


Q .ファッション関係者ではない一般人の通勤ファッションを見て、ここを改善すると一層良くなるのにと思うポイントを教えてください。


A .今の時季でしたら、トレンチなどのアウターのシルエットを「ゆったり&長め」にすることでしょうか。これだけで通勤スタイルに今っぽいこなれ感がプラスされると思います。ちなみに細かい話ですが、トレンチって後ろにセンターボックスプリーツがあり、そこにボタンタブが付いていることが多いですよね。あのボタンは外した方が後ろ姿に動きが出て、すっきり&きれいに見えると思います。

【三尋木奈保さん インタビュー】40代になって更新したこと、<br />手放したこと【中編】_img1
三尋木さんが最近購入されたトレンチコートは、やはり「ゆったり&長め」。ベーシックなネイビーのトレンチコートなのに、ちゃんと更新されたものを選ぶこと。それが三尋木さんの素敵さの秘密。コート/セリーヌ


Q .恋愛しているときと、恋愛していないとき。三尋木さんの変化や違いを教えてください。


A .恋愛しているときの方が女っぽいアイテムの比率が高くなっているかもしれません(笑)。タイトスカートやパンプスなど…。「きれいでいたい」と思う恋愛効果って大事ですよね。私はなぜか学生時代の「元彼」と街でばったり遭遇する…ということが過去何度かあり、そういうときに限って、仕事が忙しくボロボロでリップも塗ってない残念な姿という…。このせつなさ、やるせなさ、ミモレ世代の方ならおわかりいただけますよね(笑)。それ以来、どんなに忙しいときも「いつ元彼に会っても大丈夫な感じ」は最低限キープしようと、どこかで思っている部分があります(笑)。あ、ちょっと話がずれましたね…。


Q .三尋木さんは、他人の意見をどの程度聞き入れますか? 例えば服を褒められたときや、髪形を変えたとき。他人の言葉を信じますか? それとも自分の感覚を信じますか?


A .うーん。人の意見はありがたく聞きますが、最終的には「自分の感覚」ですね。おしゃれって、自分が納得できて自分が居心地よくいられれば、それでいいと思うんです。行く場所と相手に合わせた身だしなみができていれば、その先の「どこまで、どうおしゃれするか」は自分の好み、自分次第ですから。どんなに褒められても、自分がピンとこなければ受け入れなくてもいいのでは、と思います。一方で、信頼できる女友達や家族から「それはいかがなものか?」と指摘(ダメ出し)されることは、私の場合、確かにそのとおり…と納得することが多く、すぐに聞き入れてます。40代になると、褒め言葉よりダメ出しをもらうほうが、ある意味ありがたく貴重ですよね。


Q .“好きなものと似合うものは違う”という言葉をよく聞きますが、三尋木さんが「好き」でありながら「我慢して避けているアイテムや色」はありますか? また、三尋木さんにとって、30代と40代の違いはなんだと思われますか?


私は昔から変わらず好きだった基本テイストがふたつありまして。ひとつ目は、トラッドなカジュアル。細身のシャツに細身のパンツにローファー。ピーコートにタータンチェックのストールといったスタイルですね。ふたつ目はヘルシーでガーリー、コンサバなフェミニンスタイル。白Tにコットンレースのティアードスカートだったり、ツインニットにひざ上丈のフレアスカートだったり。どちらもトレンドに関係のない「永遠のベーシック」だと思い込み、愛していましたが、40代になるとしっくりこなくなって…。これらの服をこのまま着続けていると、「痛々しいおばさん」になってしまうなぁ、と。好きだけど、今の自分が素敵に見えないのならあきらめるべき、40代以降のおしゃれは自分を「引き」で見る目が大事になってくると思います。30代から40代にかけて、私なりに自分のおしゃれを更新した経緯は、1月に発売した著書『My Basic NoteⅡ』に詳しく書きましたので、よろしければお手にとってみてください。


Q .44歳パート主婦です。三尋木さんの本にあった「40代になってからは膝小僧を出さない」という話。「やっぱりそうだよね」と納得しました。ただ、私の身長は150cm…。膝小僧を隠すとやぼったくなりそうで怖いんです。小柄な人が注意すべきポイントを教えてください。


A .わかります、私も158cmと背が高い方ではないので最初は長めスカートは老けそう、バランスが取りづらそう、と思っていたのですが、まずはぜひトライを! 自分の目が慣れると案外すぐに大丈夫になるものですよ。「やぼったさ」回避のアドバイスとしては、フレアの場合は丈を「思いきった長め」にしてみること。ちょうどひざが隠れるくらいの「ちょっと長め」よりも「思いきった長め」の方が、おしゃれ感や今っぽさが明確です。今はスカート丈がどんどん長くなっているので、自分にベストな長め丈も探しやすいと思います。これからの季節なら、足元はスニーカーやぺたんこサンダルなど、量感のある靴をもってくると全身のバランスが整います。タイトの場合は、ストレッチの効いた地厚で光沢のある素材がおすすめです。ウールやコットンなどのマットな素材だと、どうしても地味になりがちです。私はさらに、フロントに比翼の前立てがあったり、大きめのアウトポケットがあったり、辛口のデザインが入っているものを選ぶようにしています。タイトスカートがおばさんぽくならずに、キリッと洗練されて見える気がしています。

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フロントに比翼の前立てとアウトポケットがある、三尋木さん愛用のタイトスカートはこんな感じ。ひざ下までの長めスカートなのに、すっきり好バランス。 コート/セリーヌ カットソー/フィロ スカート/エストネーション バッグ/マルコマージ 靴/ペリーコ(すべて本人私物)


Q .三尋木さんが「取り入れようと思う流行」と「取り入れない流行」の基準があれば教えてください。


A .私は服を買うときに「流行だから買おう」という視点はないんです。まずは自分が素敵に見えるかどうか、着て気分が上がるか、体型をきれいに見せてくれるか、それでいてどんな場所でも居心地よくいられるか……。そういった「自分視点」で思いを巡らせてみて、よし! となったら購入を決めます。もちろんお店には、そのシーズンの流行を汲んだ服が並んでいるので、買った服がちょうどトレンドのシルエットやディテールだったりするわけですが…。自分が素敵に見えるから、という理由で買った服が、結果トレンドっぽい雰囲気のものだった――これってものすごく合理的というか、「マイスタイル」を自然に更新できているので、いい買い物の仕方、考え方だと思います。こういう視点で手に入れたアイテムは、2年、3年と長く着られるのもメリットです。

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<新刊紹介>
『Oggiエディター 三尋木奈保 My Basic NoteⅡ ”きちんと見える” 大人の服の選び方』

三尋木奈保 著 小学館 刊 ¥1500(税別)

三尋木さん自身が40代を迎えてこれまでの服が似合わなくなったという、ミモレで言うまさに「おしゃれ更年期」を体験。そんななかで今の自分に似合う服ってなんだろうを丁寧に見つめ直した洋服選びのルールをまとめた1冊。きちんと見えて心地よくいられるリアルで上品なコーディネートが満載です!


後編は4月11日公開予定です。
前編はこちら>>

・「【三尋木奈保さん短期集中連載①】「年齢相応にきちんと見えて、居心地のいいおしゃれ」とは?」はこちら>>
・「【三尋木奈保さん短期集中連載②】「ひざ小僧は見せない」が大人の女性のたしなみです」はこちら>>
・「【三尋木奈保さん短期集中連載③】“きちんと女らしい”を目ざしたい日は、「小ぶりバッグ」に頼ってみる」はこちら>>


撮影/目黒智子 ヘア&メイク/桑野泰成(ilumini)
出演・スタイリング/三尋木奈保 構成・文/高橋香奈子