先週の木曜から金曜にかけて、滞在15時間の弾丸熊本出張にいってきました。熊本にはご縁があり、毎年のように足を運んでおります。

旅と純喫茶、そして『秋の気配』_img0
2021年の天守閣内部の一般公開を目指す、被災後復旧工事が進められている熊本城。春にはシャチホコが大天守にとりつけられ、威風堂々とした面影が戻った姿を見て、元気がわいてきました。「震災前の熊本より、もっと元気な熊本になれればと思っている」とは現地の知人の言葉。ミモレスタッフも個人ではいろいろアクションしているものの、媒体としても震災復興のために何ができるかを皆様にしっかり提案できるようにならねばと考えています。


個人的な話になりますが、私は純喫茶が好きで、旅先では必ず自分好みの喫茶店を探しては突入。モーニングをいただきながら、現地の常連さんに紛れ込むのが大好きです(時間があれば、夕方に銭湯で常連さんに囲まれることも大好きです)。

  • 旅と純喫茶、そして『秋の気配』_img1 今回は、長年24時間営業をしている喫茶中川(熊本県熊本市中央区手取本町5-21 キクタシューズ地階)に。深夜、飲み歩いた後にホッと一息つくために訪れる方も多いそうです。
  • 旅と純喫茶、そして『秋の気配』_img2 サラダとセットになったメニューのひとつ、ピーナツバタートースト。こちらは私好みの甘くないピーナツバター。お好みでハチミツをかけても♡ 通はこのセットにハムエッグを追加。
  • 旅と純喫茶、そして『秋の気配』_img3 最後にはなんとバニラアイスクリームと梅昆布茶が。「何時間でもいれちゃいますね」とマスターに声をかけたら、「いつまででもどうぞ」と(笑)。地方の純喫茶でいただくモーニングって、奇想天外で本当におもしろい!


出張とはいえ、朝のリラックスタイムだったせいか、気分は旅人。

夏がハッキリと秋に変わったことを知った朝、ひとり流れ着いた風来坊がその喫茶店の扉を開け、自由と孤独をかみしめながら腰をおろす。BGMはオフコース。おそらくベスト盤。聴こえてくるのは、マスターが珈琲を淹れる音と客が新聞をめくる音、そして、スピーカーから流れるガラス細工のようなハイトーンボイス。数曲後にかかる『秋の気配』。

はい、ノックアウト。

失恋などしていないのに、しているかのような錯覚に一瞬で陥りました(苦笑)。旅先の純喫茶には、繊細な四季のグラデーションと人間の感情のうつろいが絡み合うような切ない旋律や歌声(たとえばオフコースや荒井由実のような)がよく似合う。

旅先ならばできる、こんな秋の過ごし方を東京でもしたいんだけどなぁ。なぜ、毎日がこんなにも忙しなく過ぎてしまうのだろう?

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たいへん大型の台風が日本列島を縦断する報道が出ております。皆様、どうぞお気をつけてお過ごしくださいませ。

今日のお品書き
金曜日の記事になりますが、エディター白澤さんの「無駄買いをしないための方法」が本当に素敵だな、と。読者の皆様からもたくさんの反響をいただきました。自分軸を養うアイディアをきちんとシェアできるのがミモレの良さだと思っています。未読の方はぜひご一読くださいね!