秋が更け、里山から味覚の便りが届くと、親しい人を招いて賑やかに食卓を囲みたいものです。
『講談社版 2019 お料理家計簿』の巻頭特集ページでは、料理研究家、藤野嘉子先生の「四季のおもてなし献立」として、迎春の宴に華を添える酒肴にはじまり、旬の食材を使った献立を掲載しています。
おもてなし料理となると、つい気を張ってしまいがちですが、家庭ならではの料理で一工夫。奇を衒(てら)わず、なじみの料理で旬の恵みを堪能してみてはいかがでしょう。

車麩のすき煮

 材料(4~5人分)
・車麩……5個(小さい場合は6個)
・牛切り落とし肉……300g
・玉葱……1と1/2個
・しめじ……150g
・春菊……1束
・サラダ油……大さじ1弱
・砂糖……大さじ2強
・醤油……大さじ3
・みりん……大さじ3
・酒……大さじ1と1/2
・だし汁……1と1/2カップ

 作り方 
1.車麩は、たっぷりの水でもどす。半分に切り、両手ではさんで軽く水けをきる。
2.牛切り落とし肉は食べやすい大きさに切る。
3.玉葱は1cm幅のくし形に切る。しめじは石づきを切り落とし、ほぐす。
4.春菊はサッとゆで、水にさらす。水けを絞り、3cm長さに切る。
5.大きめの鍋にサラダ油を温め、牛肉を炒める。半分色が変わったら砂糖を加える。サッと炒め、醤油、みりん、酒、だし汁を加える。
6.沸騰したら1と3を加え、ふたをして中火で10分ほど煮る。
7.器に盛り、4に煮汁をからめて添える。

ポイント
ゆでた春菊は、鮮やかな色を生かすために煮汁の中で煮ないでからめるだけにします。

藤野 嘉子(フジノ ヨシコ)

料理研究家。学習院女子高等科卒業後、香川栄養専門学校製菓科入学。在学中から料理家に師事。フリーとなり雑誌、テレビ(NHK「きょうの料理」)、講習会で料理の指導をする。「誰でも簡単に、家庭で手軽に作れる料理」「自然体で心和む料理」を数多く紹介し続け、その温かな人柄にファンも多い。夫はフレンチレストラン「カストール」のシェフ、藤野賢治氏。 『一汁一菜でいい! 楽シニアごはん』(講談社)、 『楽シニアの作りおき がんばらなくていい!』 (講談社)、『生き方がラクになる 60歳からは「小さくする」暮らし』(講談社)

 

『講談社版 2019お料理家計簿』
編集/講談社 900円(税別)
 

69年目を迎える2019年版も「一生続けたい」と長年愛用しているファンの期待を裏切らない内容で刊行します。形はそのままで、時代の流れを反映した記事を多数盛り込んでいます。豪華人気料理家陣12人によるレシピと献立例は、毎日のごはん作りにも重宝。
健康・経済・暮らしまわりの豆知識なども、より充実した内容となっている2019年版。

『講談社版 2019お料理家計簿』のほか、料理、美容・健康、ファッション情報など講談社くらしの本からの記事はこちらからも読むことができます。
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構成/相場美香(講談社) 写真/青砥茂樹(講談社)
 

出典元:https://kurashinohon.jp/744.html

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