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『シンプルに生きる』の著者が提案、お気に入りを見つけたらもう比較しない

ある実験によると、被験者にスナック菓子を数週間分選ぶように言うと、みな違う種類のスナック菓子を選んでくるのですが、「1週間分だけ」と期限を定めると、彼らは決まってお気に入りのスナック菓子のみを選ぶのだそうです。

覚えておいていただきたいのは、人は何かにつけ変化に富んだものを欲しがりますが、結局のところ、いつも同じようなものが好きだということ。私たちはまた、デパートに陳列される服の種類は多いほうがよいと思うのに、朝、鏡の前に立つと、いつも同じ服を選びたくなります。

 

ですから、もしあなたが「白」が好きならば、白い服だけを買うようにしたらいいと思います。「私が欲しいのは白」と自分自身に言い聞かせてみましょう。たとえば、ジャムの試食が3〜4種類以上あると売れ行きは鈍るそうです。それが試食を2〜3種類にすると、進んで一瓶買っていくそうです。それほど選ぶことが無意識に努力を要するということがわかります。

それゆえ、好きなホテル、好きなソース、気に入った名刺のデザインを見つけたら、もうそれに決めて変えないことです。たくさんの選択を避けるための秘訣は「比較しないこと」です。満足度の基準を90%で甘んじるようにしましょう。後悔しないための秘訣は「自分が選んだものはよいもの。ほかにももっと優れたものはあるかもしれないけれど、私が選んだもので私は充分」と自分に言い聞かせることです。

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ドミニック・ローホー
著述家。フランス生まれ。ソルボンヌ大学で修士号を取得し、イギリス、アメリカ、日本の大学で教鞭を取る。モノにとらわれず心豊かに暮らす「シンプルライフ」を自ら実践。それを本にまとめた『シンプルに生きる』(講談社+α文庫)が欧米、アジアでベストセラーに。他に『シンプルリスト』「限りなく少なく」豊かに生きる』(ともに講談社)など著書多数。また禅や墨絵を通して日本の精神文化に理解が深いことでも知られる。

 

<新刊紹介>
『バック・トゥ・レトロ 私が選んだもので私は充分』

ドミニック・ローホー 著 原 秋子 訳 1200円(税抜) 講談社

自ら実践する「シンプルな生き方」を発信し、フランスをはじめ欧米やアジア各国で、著書が累計250万部を超えるベストセラーに。本書には、「今いる場所で幸せになるヒント」「より良い運命の軌道に乗る秘訣」が綴られています。ものや情報があふれ、競争が競争を呼ぶ世界に私たちはいます。豊かではあるけれど、心は昔より「軽く」なったとは思えません。だからレトロに注目したのです――過去のよい記憶として残っているものは、イコール、シンプルな生き方のお手本になります。持ちものから、人間関係、ネットの情報、そして心の整理まで、生きる喜びをより感じられる上質な暮らしのために、ドミニック・ローホーがアドバイスします。


構成・文/柳田啓輔 (編集部)