肌についてのお悩みやコスメについてのあれこれを専門家や美容のプロがアドバイス。今回は、紫外線アレルギーについてのお悩みにお答えします。

写真:shutterstock

くまさんからの質問

Q. 紫外線アレルギーでも使えるスキンケアや日焼け止めアイテム、ありますか?


紫外線アレルギーで困っています。敏感肌用のものを試したりしますが、なかなか肌に合うものがありません。紫外線アレルギーでも使える、スキンケアや日焼け止めのアイテムがあれば教えてください。



教えてくれたのは、ウォブクリニック総院長・高瀬聡子先生

A. 紫外線から肌を守ることが先決、そのうえで肌に負担の掛からない化粧品を選びましょう。


最近、皆さんも耳にする機会が多くなった「紫外線アレルギー」。肌に紫外線が当たることで赤み、かゆみなどの湿疹があらわれる、一種のアレルギー反応です。この症状は、特定の人ではなく(一部、遺伝性もあります)、誰にもおこりうるものです。たとえば、免疫が弱っている人、ストレスが多く、睡眠不足、栄養の偏った食事など、不規則な生活を送っていると引き起こす場合があります。

「具体的な治療は?」と聞かれるのですが、湿疹ができたら薬、痒みがあったらかゆみ止め、のように対処療法が基本なので、今回のような紫外線アレルギーの場合も、「紫外線に当たらないような工夫をする」しかないのです。長袖、帽子、日傘、日やけ止めなどの使用をおすすめします。日やけ止めについては、市販のものを使用してOKです。
化粧品で紫外線アレルギーを防ぐ、ということはできませんが、紫外線アレルギーの方でも通常の化粧品を使用しても問題ありません。肌への刺激を減らした敏感肌コスメもたくさんありますので、ご自分の肌に合うものをご使用ください。
ただし、湿疹や肌がヒリヒリするという場合は、化粧品の使用は止めましょう。専門医に診てもらってください。

紫外線防御値を最大限に発揮しながら、肌への負担も考慮したUVケアアイテム。 ラグジュアリーホワイト WプロテクトUVプラス SPF50+・PA++++ 30g ¥4200(税別)/アンプルール
 
PROFILE
  • 高瀬聡子先生/ウォブクリニック中目黒 総院長東京慈恵会医科大学卒業後、皮膚科医として勤務。2007年にウォブクリニックを開院。共著書に「いちばんわかるスキンケアの教科書」(講談社)
(この記事は2017年7月31日の再掲載です)
構成/八木啓子 

 

ビューティのお悩み回答者一覧