先日、「SDGsと女性」がテーマのイベントに登壇しました。
SDGsとは、Sustainable Development Goals(=持続可能な開発目標)の略で、2015年の国連サミットで採択された「貧困の根絶」「質の高い教育」「働きがい」など17の目標のこと。この目標には達成期限があり、国際社会は2030年までの実現を目指しています。

この日は、企業やNPOなどの活動を通じてSDGsを推進する4人の女性が登壇。それぞれの取り組み内容や、目標達成へ向けて私たち女性ができることについて話し合いました。

「エシカルファッション」や「フェアトレード」など日常の買い物を通じてできること、そして企業の事業を通じて環境配慮など私たちができることは、今この瞬間から山ほどあるんですよね。

……と、ここまで読んでいただくと、なぜ私がこのイベントに登壇したのか? と、不思議に思われる方がいるかもしれません(笑)。難民支援や植林の活動をしているわけでもなく、エシカルファッションやフェアトレードの活動をしているわけでもないのに……?

その疑問に対する答えを、一緒に参加した私の会社のメンバーは「私たちは『労働のフェアトレード』をしているんですね」と表現しました。だからこそ、今回のイベントにも呼んでいただけたのだと思っています。

私は事業を通じて、フリーランス女性や離職女性の企業とのマッチングを手掛けています。

「フリーランス」も「離職中の女性」も、日本の労働市場の中ではマイノリティです。フリーランスの数は政府系の調査によれば現在400万人程度と増えてはいますが、日本は依然として、職業を持つ人の9割が社員として働く「社員大国」です。

また、直近の調査でも約半数の女性が第一子出産を機に離職しており、一度働くのを辞めてしまうとなかなか「もう一度働く」ための一歩が踏み出しにくい現実があります。実際、就業希望のある25歳~54歳の有配偶女性は全国で240万人にものぼります。就業希望の新卒学生の数がだいたい40万人程度と聞けば、その数の大きさがわかるのではないでしょうか。

こうした労働市場におけるマイノリティの方々が、自分らしく適切な価格で能力発揮できるような企業(仕事)とマッチングしたり、そのための環境整備をするのが自分たちの役割だなと改めてイベントを通じて再認識しました。

もう一つ、イベントを通じて気づいたことがあります。
それは、私たちは地球と自分のサステナビリティ(持続可能性)を両方とも目標にするべきだな、ということ。

SDGsでは文字どおり、地球を大きな一つの家(Home)としたうえで、その大切な家を地球に暮らすみんなでいかに持続可能な形で維持していくかを重要な視点としています。

同時に、人生100年時代を生きる私たちにとっては、自分がこの長い人生をいかに持続可能な形で生きていくかということもカギになります。

 

今の自分は、人生を持続可能性な形で送れているのだろうか? よくわからない、という方も多いかもしれません。そんなとき、私は「そこに『眉間にしわを寄せている自分』がいたとしたら、要注意のサイン」とお伝えしています。

文字通り眉間にしわを寄せている場合はもちろん、そうでなかったとしても、決して心地よくはないのに無理をして頑張っているような……この感じ、伝わりますか?

・今の仕事量は適切か
・仕事やプライベートで自分らしさが発揮できているか
・周囲との関係は良好か
・心身に負荷がかかっていないか

どんな人生にも、苦しいこと、大変なことはあります(私は直近だと産後うつの状態が自分ではどうにもならず非常に苦痛でした…)。でもその一方で「眉間にしわが寄る」状態が続くようでしたら、それは持続可能な状態ではないですよね。

・何かを手放す
・周囲とシェアする
・休む(薬を飲んだり、治療が必要な場合もあります)

そんなことを考えるときかもしれません。地球軸と自分軸、両軸でのサステナブルな人生を実現していきたいですね。