三重県・伊勢志摩は、2016年にサミットが賢島で行われて以来日本中から注目を浴びるスポットになりました。地名度は上がったものの、まだ行ったことがない人も多いようです。「伊勢志摩に行ってきた」と話すと「伊勢神宮が近いの?」と周りからよく聞かれますが、伊勢志摩と一言にいっても、伊勢神宮と志摩半島という二大観光地とその周辺、伊勢市、鳥羽市、志摩市、そして度会郡(大紀町をのぞく)を含む広域をさします。

私たちが伊勢志摩と聞いてイメージするリゾートな雰囲気漂うエリアは、伊勢神宮がある伊勢市からは電車や車で約1時間南下した湾に位置しています。リアス式海岸(地理で習いましたね)を中心とした自然豊かな国立公園で、その手つかずの自然は感動的な雄大さ。水と緑が美しくからみあった独特の風景を一度見たら、誰もが虜になってしまうはずです。

このエリアでしか見られない絶景、豊富な食材を使ったグルメ、アクティビティ、と旅を盛り上げる要素がたくさん詰まっています。

 


1. 異国情緒あふれるリゾートホテル


旅に求めるのは、非日常です。毎日のあれこれから解放されて、“遠くまで来たなあ”“日常を忘れるね”とテンションをUPさせるために必要なのは、優雅なリゾートホテル。どこを歩いても異国情緒あふれるフォトジェニックなホテルに泊まれば、ヨーロッパ旅の気分に浸れますね。
都リゾート志摩ベイサイドテラスは、奥志摩の美しい自然と豊かな旅情の中に溶けこんだリゾートホテル。白壁とオレンジ色のスペイン瓦、アンダルシア地方の町並みを再現しています。スペイン瓦の建物が並ぶヴィラエリアには路地がいくつもあり、まるで迷路のような作り。スペインの宮殿様式を採り入れた緑豊かなパティオでは噴水の清らかな水音が響き、どこを撮っても絵になります。

 
 

部屋からは日本有数の美しさを誇る英虞湾が広がり、昼は海がキラキラ煌き、夕方は夕焼けで水面も感動的な色に。ホテル敷地内にはホテルのプライベート桟橋があり、そこからチャータークルーズを楽しむことが出来ます。

南ヨーロッパ風の白を基調とした「スーペリアツイン」は、2018年4月にリニューアルオープンしたばかりのゲストルーム。ナチュラルな木目と英虞湾のようなブルーグリーンカラーをアクセントにした空間です。部屋での時間をより優雅に楽しむためのミニボトルのワイン(赤・白ともに無料)が用意されているところも、夜通しお喋りを楽しみたい女旅には心にくいサービスです。


2. 伊勢志摩食材の絶品グルメ


自然豊かな土地と古くから朝廷や神宮に食料を献上していた歴史を持つ志摩市には、良質な海産物が豊富に揃います。全国屈指の漁獲高を誇る伊勢えび、厳正な基準により認定される天然とらふぐ、食通たちから人気を集める的矢かき、風味豊かなあおさも。海女さんが一つ一つ丁寧に採る志摩の天然あわびは、高級海産物の代名詞です。

都リゾート 志摩 ベイサイドテラスでは、神戸北野ホテルの総支配人・総料理長の山口浩氏監修による三重県産の食材を豊富に取り入れた料理が楽しめます。あおさの風味、削りたてかつお節の旨味、伊勢志摩の海の幸が繊細に表現されています。

 

ディナー「三重・志摩キュイジーヌ」(13000円/税・サ別)のメニューにも前菜からメインまで全てのディッシュに伊勢志摩産の食材がふんだんに使われています。

Menu_______________________________________
伊勢真鯛の昆布〆とあおさ海苔のサラダ仕立て
黒鮑と鮑の肝リゾット 波切産鰹節を振りかけて
伊勢海老のポワラージュ
松坂牛のサーロインステーキ
デザート・コーヒー
※この情報は6月10日現在です


3. 星空観察・写真教室

 

都リゾート志摩ベイサイドテラスでは、毎週木曜と金曜に星空案内人による星空撮影教室と観測会が開催されています。周囲の自然が保護されている伊勢志摩国立公園内のホテルなので、街灯も少なく夜は真っ暗闇。晴れた日には、都会の夜には決して見ることのできない、すばらしい星空が広がります。一眼レフやミラーレス一眼を持っていれば星空写真のレクチャーも受けられて、初心者でも手軽に星空写真が撮れるそうです。


4. 真珠のふるさと英虞湾の絶景を望む


英虞湾に浮かぶ60の小島と幾重にも折り重なるように突き出た半島を一望できる展望台「横山展望台」からはパノラミックな景色を堪能できます。標高140メートルの高さから、日本有数のリアス海岸美を誇る絶景!
カフェも併設されているのでコーヒーやソフトクリームをいただけるし、ウッドデッキの遊歩道が整備されているので、トレッキングやハイキングにも最適です。


5. 伊勢志摩サミットで大活躍した樋口宏江シェフが作る「和のアフターヌーンティー」を堪能する


平成天皇最後の地方ご訪問の地としても話題になった伊勢神宮と伊勢志摩。ご宿泊先となった「志摩観光ホテル」には、旅の最後に寄ってみたい。総料理長の樋口宏江シェフが一品ずつ全て手作りで作り上げた「和」のアフタヌーンティーが夏だけ限定で味わえるので、ぜひ体験したいですね。三重県産の素材にこだわったお菓子や、めはり寿司など郷土の味は旅で疲れた体を癒してくれます。三重の伝統工芸品、伊勢春慶の漆器に美しく盛られたセットをテラスでいただけば最高の旅のフィナーレに。

和のアフタヌーンティー
志摩観光ホテル カフェ&ワインバー「リアン」
期間:2019年8月13日(火)〜19日(月)
限定:1日限定10食
料金:¥3800

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取材・文/小泉恵里