スタイリスト、ミモレコンセプトディレクターの大草直子が着こなしのアイデアや日々の思いを綴ります。

もうすでに誰しもが3本以上は持っていると思われるデニムですが。BAD NEWSかGOOD NEWSか。今年はものすごい当たり年だと思っています。世に言う「トレンドアイテム」としての当たり年ではなく、とにかく色々な種類が楽しめる! のが良い。シューズの合わせ方次第で着こなしは無限大です!

◆ボーイッシュなストレートデニム×サマーブーツ
昨年作らせて頂いた、StyleNote×RED CARD×mi-mollet大草直子のトリプルコラボのデニム。少し堅さの残る素材で作った、ボーイッシュなストレート。マニッシュなラインの中にこそ「女っぽさ」が宿る1本で、私にとって唯一無二。そんなデニムには、オーストラリアで購入したスウェードブーツを合わせて。そこそこ重量感のある素材を、しっかりと太目のヒールのショートブーツが支えてくれます。

◆9分丈ベルボトム×プリントスリッパ
今年新調したデニム。フロントに並んだゴールドボタン、ベルボトムのスピード感。そして、今季イチ推しの丈でもある、くるぶしが完全に見える9分丈。こんな「ミーハー心をくすぐる」デニムに合わせるのは、「露出したくるぶし」を生かすハーフオープンのミュール。少し広がった裾だからこそ、「守りながら攻める」感じでしょうか。例えばウェッジソールだと攻め過ぎている感じだし、バレエシューズだと物足りない。というわけでのスリッパタイプのミュールね♡

◆9分丈のボーイフレンドデニム×ストラップサンダル
永遠の名品、THE HISの、もっと太もも部分のワタリを細くしたのがTHE HERS。まさに今買うなら、そしてどんな着こなしにもフィットしてくれるデニムですが。私的に好きなのは、その名の通り「彼女のデニム」にすること。大事なのは、華奢な靴。ヒールが低くて、素肌の分量が高くて。けれど、一筋縄ではいかない感じを、足首の太目のストラップで表現して。

と。たくさんのデニムの種類があるからこそ、そのデニムとベストマッチのシューズを選びたいものです。スタイリングのベクトルをくるっと引っくり返して、「この靴を活用したいからこのデニム」という順番でも良いかもしれません♡

大草 直子

夏のブーツが欲しくて。メンズライクなデニムに、明るさが加わります!
(デニム:RED CARD WOMAN、ブーツ:スチュワートワイツマン)
膝下から少し広がっているシルエット。 丸い爪先のシューズだと70年代風になります。
(デニム:Rouje for IENAの9分丈ベルボトム、スリッパ:サルヴァトーレ フェラガモ)
かなりヌードな足元。このバランスが好き。抜け=女っぽさ。
(デニム:アッパーハイツのTHE HERS、サンダル:ミッシェル ヴィヴィアン)