ミモレの連載でもお馴染み、スタイリストの風間ゆみえさん。「クローゼットの中はまるでカラーパレットみたいにさまざまな色が揃っている」と話すゆみえさんご自身の着こなしは、いつもシックでいてどこか華やかな色使いが印象的です。そんなゆみえさんの秋のクローゼットから、取り入れやすい「秋色」の着こなし術をお伺いしました。

ゆみえさん流・色を効かせた着こなしとは?
ピンクは女性ホルモンを活性化させると言われていたり、着る服にもどこかカラーセラピー的な効果ってあると思うんです。明るい色が着たい時、逆に落ち着いた色が心地よい時…色はどこかその時の自分を反映する”心のはかり”のような役割もあると私は思っています。

この秋、夫と2週間もの長期バカンスで南フランスのビアリッツへ旅した時、旅のはじまりから気になっていたのがオレンジでした。出発前からオレンジの靴を買い、現地ではオレンジのパンツを買いました。ビアリッツの海と空と太陽に合いそうなオレンジに、心地よさそうなベージュのニット。ビアリッツはバスク地方のフランス側に位置していて、サーフィンをする男性がベービーカーを押しながら波チェックをする光景が当たり前に見られるような、遊び心とセンス溢れる大人が集まる場所。そんな空気感を自然と感じて選んだオレンジは、私にとって旅の「グッドラックカラー」に。みずみずしくて元気になる色味は、旅ですっかり元気をチャージした私にとって心地よい色でした。

大人のオレンジは力を抜いてラフに着こなしたい

 
 

トップス、パンツ・風間さん私物/パリのボンマルシェで購入したソフィードール バッグ・風間さん私物/ザ・ロウ

オレンジの洋服はいくつか持っていましたが、こんなマンダリンオレンジみたいな美味しそうなオレンジは初めて。ビアリッツかぶれと自分で言ってしまうほど影響されたビアリッツを一旦離れ、パリに戻った時に購入したのが、このソフィードールのカシミアニットとコーデュロイのパンツ。大人が着るオレンジは、どこか力が抜けたこなれ感が必要だと思うので、合わせる色味はベージュやグレーなどの中間色を選びます。オレンジはかなり明るい色なので難しいと感じる方もいると思いますが、ベージュトーンを合わせるとまとまりますよ。着るビタミンでもあるオレンジ、ぜひ服でも小物でも、着てみたいと直感で感じたら取り入れてみてくださいね。

他にもゆみえさんが南仏で着たオレンジはこちら

TOD’Sのオレンジ色のローファー

旅に出る少し前からオレンジが気になっていたこともあり、ロンハーマンで見つけて購入したローファー。白のコットンドレスやワンピースの足元に合わせたら素敵かな、と。もう、この頃からオレンジ熱の前兆があったんですね(笑)。

 

ロンハーマンエクスクルーシブのTOD'Sのローファー¥59000/ロンハーマン



カーサフラインのブラウス

こちらも旅の前にカーサフラインで購入したブラウス。マリンフランセーズのノンストレスな素材感が心地よいベージュパンツをはじめ、小物もすべてベージュ合わせで着ていました。

 

ブラウス・風間さん私物/カーサフラインで購入 パンツ¥19000/マリンフランセーズ代官山 

スタイリスト風間ゆみえさんによる「色」を効かせた秋の着こなし、いかがでしたでしょうか。季節を色で取り入れるコーディネートもまた、おしゃれの楽しみのひとつですね。次回の秋色レッスンもお楽しみに!

【お問い合わせ先】
ロンハーマン tel. 03-3470-6839
マリン フランセーズ代官山 tel. 03-5728-1826

撮影/Sophie Isogai(KIKI.inc.)
ヘア&メイクアップ/早坂香須子(W)
構成/朏亜希子

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