11月22日、待望のディズニー新作映画『アナと雪の女王2』が公開され、すでに空前の興行収入を記録しています。全世界で巻き起こった「アナ雪フィーバー」から5年。今作では、エルサの魔法の秘密が明かされています。
編集部の誰も予想しなかった前作の大ヒット
前作『アナと雪の女王』の全米公開は2013年11月27日。日本公開は遅れること4か月後の2014年3月14日でした。その間にも世界中で「レット・イット・ゴー」旋風が吹き荒れていたというのに、日本では、世界に比べると注目度が追いついていませんでした。
当時私たちの編集部でも絵本や関連書籍の編集作業をしていたのに(!)、世界の評判も聞いていたのに(!)、あそこまでのヒットを予想した編集部員は、実は誰一人いなかったのです。
開けてびっくり。またたく間に「フィーバー」したのでした。初のダブルヒロインという設定で、恋愛という鉄板テーマではなく姉妹愛が主なテーマだったにもかかわらず、登場人物への共感が多くの人の感動を引き出したのです。
音楽もヒットの大きな要素でした。「Let it Go」を「ありのままで」と訳したすばらしい日本語詞が「レリゴー」とともに一気に日本中を席巻。キャラクターの口元の映像と違和感のないよう、歌のサビの各節の末尾が「○○ぉ~」(母音の「お」)となるように訳されたと言われています。
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオがアナ雪を製作していた時、ディズニー本社を訪れる機会がありました。製作現場では、ハンス王子がこれまでのどんなヴィランズキャラクターよりも邪悪だと言っていたのが印象的です。はじめから悪役なのではなく、いい人を装って裏切るところが何にも増して邪悪だと。
さて『アナと雪の女王2』で繰り広げられる世界は…? 予想を裏切らない壮大なストーリー展開と意外な結末、涙なくしては観られないシーンなど既に大きな話題になっています。
公開にあわせて、講談社ディズニーゴールド絵本『アナと雪の女王』とスマートスピーカー Google Home Miniがセットになった特別パッケージが発売されました。
ちいさなお子さんをお持ちの方からは、絵本の読み聞かせがうまくできないという声をよく耳にします。「どのように読んでいいのかわからない」「抑揚をつけてセリフを読むのがはずかしい」など、“上手に読む”というハードルをあげてしまっているのですね。
でも、読み聞かせでいちばん大事なことは、“時間の共有”。“お母さん(お父さん)が自分だけのためにしてくれる時間”が、お子さんにとっては何よりうれしいのです。
大人でも、もらったプレゼント以上に“その気持ちがうれしい”ということ、よくありますよね。そして、そこにスキンシップがあれば言うことなし!
これからの読み聞かせは、お母さん(お父さん)もお子さんといっしょに耳で楽しんでみてはいかがでしょう。おなじみのあの曲も流れて、新感覚の読み聞かせ体験を満喫できるはずです。
<商品紹介>
藤井 志保美
海外キャラクター編集チーム 編集長
幼児雑誌編集に16年携わり、ディズニー関連書籍編集部署に移って14年め。学生時代は東京ディズニーランドでキャストのアルバイト経験も。