実は正解がわからない、
ミモレ世代のネイル事情
実はたくさん頂くのが、ネイルのご質問。家事をしていても、仕事をしていても、とにかくしょっちゅう視線を集めるパートだから、きっとその日のスタイリングとして、気になるのかもしれません。
さまざまな考え方があると思いますが、私にとって、ネイルは清潔感をキープするための手段。この小さな面積に、モードやメッセージはあまりもたせません。ことさら人目を集めるようなデザインは、まずオーダーしないのです。
時間がない、と言うのもあるかもしれませんが、手は、冬はほとんどが短い爪に赤。夏は、淡いピンクの単色塗り。まれに、ネイビーでフレンチにすることもあります。
足は通年、赤。まず、他の色にすることはありません。手はジェル、足はシェラックです。
爪を整え、色を塗ることは、日に焼けた素肌が、くすんでくたびれて見えないよう、清潔に見えるための、習慣です。
爪の存在感は、そのときどきで優先順位を変えます。
それまでは、デコラティブなデザインを施していた友人のネイルが、出産後、短く切り揃えられ、透明のマニキュアだけが塗られていた、こんな変化に気づくと、なんだかじんわりしてしまいます。
美しい銀髪の75歳のマダムが、少し深い赤のマニキュアをされ、あなたのスタイリングが好きよ、と手を握って下さったときは、涙が出そうになりました。
小さな小さなパートである爪には、そのとき大事なもの、ことが表れています。だから、私たちは、この部分に手間をかけるのかもしれません。
そうそう、今日は満月ですって。飲み会の帰り道、家事の終わりに。仕事帰りに空を見上げましょう。
サンダル/クリスチャン ルブタン
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