長年激務に耐えた夫が、念願の海外駐在に。東南アジアで「駐妻ライフ」をスタートさせた2児の母・幸子さん。濃すぎる婦人会の人間関係に面食らいながらも、なんとか適応して楽しみを見つけていました。ところが夫の洋治さんは会社でうまくいかない様子。
ある日、夫の忘れ物に気づいた幸子さんは、ドライバーに届けるように頼みます。すると彼は気まずそうに「ご主人様は今日、会社にイッテナイ」というのです……。
取材者プロフィール
幸子さん(仮名):36歳、子どもは2人。夫の海外駐在に帯同。結婚前はキャビンアテンダントとして勤務。
洋治さん(仮名):40歳、会社員。念願かなって海外駐在の異動。
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「今日、ご主人様は会社にイッテナイ」海外駐在生活、ドライバー付きの夢ライフに不穏な兆候...妻が気づいた夫の異変>>
夫が通っていたのは……?
「夫が会社に行ってない!? それまで一度もそんなことを疑ったことはなく、驚いてドライバーのJさんを問い詰めました。すると夫は、これまでもテレワークの日にいつも通り家を出ると、ローカルのマッサージ店で一休み。そのあと高級ショッピングモールのカフェで仕事をして、暇な日は夕方から近郊のゴルフ練習場。あるいは繁華街のゴーゴーバー(ダンサーのいるナイトクラブ)に行って女の子と遊んでいるというのです。
晴天の霹靂でした。ドライバーは会社がつけてくれているのだから、まさか会社じゃないところに送り届けさせているとは思わなくて……」
それは妻として衝撃というほかありません。連日接待だと夜が遅くなるのも怪しく思えてきました。こうなったらすべて聞きたいと考えた幸子さんは、ドライバーにまとまった金額のチップを渡して、車を運転してもらいながら半日かけて夫の所業を聞き取ったといいます。
そこで発覚したのは、絶句するような夫の「裏の顔」でした。
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